8月6日 相場情報

《円安で「原料」商売の輸出は増えるか?・上》

【8月6日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=157円66銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:54,349.12(+263.24)

※銅LMEセツルメント($/t)  
     ①午前売:14167.5(-27.5)
     ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス) 
     ③銅:6.703(+0.0845)
     ④金:4245.8(+150.4)

※WTI 原油先物($/bbl)  
     ⑤75.22(-0.55)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg) 
     ①ロンドン午前:2290円
     ②ロンドン午後:ー  
     ③N.Y.:2380円

※ニューヨーク為替引値(円)
157.74-157.76(0.02円安-0)

【8月5日:昨日の状況】
※国内銅建値2330円(8月5日より+50円)

《円安で「原料」商売の輸出は増えるか?・上》

※銅くず(BirchCliff)を日本から中国へ輸出する取引で、円安により輸出量が増えるか?を
検証してみます。

※一般的な「製品」輸出の場合、「ドルで売った品物の手取りが円安で増えるから輸出量が
増える」というのが通説です。
※例えば自動車を日本で作って米国に輸出する場合、同じドル価格で米国に輸出した自動車
でも、円高の時より円安の時の方が、1ドルに対して貰える日本円の量が増えるから、輸出者
は利益が増えて、結果として輸出量が増えるという理屈です。
※一方、我々が扱っている金属スクラップ(ここでは銅くず)は「製品」ではなく「原料」の
取引です。銅くずはロンドン金属取引所(LME)を基準に“ドル”で価格が決まるので、米国
で13,000ドル/mtの銅くずは、日本でもドル13,000/mtで変わりありません。【重要】日本国内
での円単価は、仮に円安が進み売値が高くなっても、同時に仕入値も高くなるので、円安でも
円高でも大した影響はありません。
 
《自動車(米国)輸出の場合》(1台当たり)
 【A 円高時】
  ・輸出者(トヨタ)
  ・パーツA100万円+パーツB100万円+パーツC100万円・・・製造コスト
  ・売り上げ:40,000ドル
  ・為替レート1ドル150円の場合、40,000X150=600万円
  ・利益300万円
 【B 円安時】
  ・輸出者(トヨタ)
  ・パーツA100万円+パーツB100万円+パーツC100万円・・・製造コスト
  ・売り上げ:40,000ドル
  ・為替レート1ドル160円の場合、40,000X160=640万円
  ・利益340万円/1台
 ※トヨタが米国で売る自動車価格40,000ドルという価格を、毎日変えるわけではないので、
  円安である時期が長くなるほどトヨタの利益は増えます。
 ※製造コストに、“大きな利幅”を乗せている「製品」は円安になると円での利益が膨らむ。

《銅くず(中国)輸出の場合》 (1トン当たり)
 【A 円高時】
  ・輸出者(T資源)
  ・195万円(13,000ドルX150円)・・・仕入れコスト
  ・売り上げ:13,500ドル
  ・為替レート1ドル150円の場合、13,500X150=202.5万円
  ・利益7.5万円/1トン
 【B 円安時】
  ・輸出者(T資源)
  ・208万円(13,000ドルX160円)・・・仕入れコスト
  ・売り上げ:13,500ドル
  ・為替レート1ドル160円の場合、13,500X160=216.0万円
  ・利益8.0万円/1トン
 ※T資源が中国で売るBirchCliff(銅くず)はLMEを基準にドルで価格が決まる。為替レートは
  常に変動しており価格に反映されるので、売上価格と同時に仕入価格も変動し、円安でも、
  円高でも、利益には大差ない。
 ※商社は取り次ぎ(口銭商売)で「原料」を扱っているので、円安になっても利益が膨らむ
  のは、その取次手数料分“だけ”である。

(つづく)