8月7日 相場情報

《円安で「原料」商売の輸出は増えるか?・下》

【8月7日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=158円41銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:53,885.10(-464.02)

※銅LMEセツルメント($/t)  
     ①午前売:14455.0(+287.5)
     ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス) 
     ③銅:6.687(-0.016)
     ④金:4242.0(-3.8)

※WTI 原油先物($/bbl)  
     ⑤77.29(+2.07)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg) 
     ①ロンドン午前:2340円
     ②ロンドン午後:ー  
     ③N.Y.:2390円

※ニューヨーク為替引値(円)
158.42-158.46(0.68円安-0.7円安)

【8月6日:昨日の状況】
※国内銅建値2330円(8月5日より+50円)

《円安で「原料」商売の輸出は増えるか?・下》

※銅くず(BirchCliff)を日本から中国へ輸出する取引、円安で輸出量が増えるか?を検証しています。
※「製品」と「原料」では、輸出取引における円安効果が異なり、原料商売の場合、為替レートが売上
価格と仕入価格へ同時に反映されるため、円安は商売に大きな影響を与えません。

※商社取り次ぎ口銭である500ドル/mtが、1ドル150円のときと160円のときで、どれだけ変わるか?と
言えば・・・
 ・500ドルⅩ150=75,000円
 ・500ドルⅩ160=80,000円
※トン当たりの差は5000円、20fコンテナで20トンの銅くずを輸出して合計10,000円しか利益が変わら
ない。(しかも話を分かりやすくする為、商社口銭をトン当たり500ドルとしていますが、実際の商売で
商社はそんなに利益を取れません。商社口銭80,000円/トン=80円/キロは取れない)

※つまり『原料商売は製品商売ほどには、円安による利益押し上げ効果がない』ので、『円安で原料
商売の輸出量が増える、とは言えない』というのが結論です。

・・・・ですが、全く影響がないわけではない。

※具体的に中国のBUYERが日本から銅くずを購入するときの手順を考えてみます。
①8/7 20fコンテナ1本を契約する(260,000ドル:13,000/mtX20t)
②8/8 8/14コンテナ詰め作業日予定が決まる
③8/14 コンテナ詰め
④8/21 船が出航する(ETD)
⑤8/24 送金処理する(BUYERが中国からドルを送る)

※【A】一般的にBUYERは8/7に契約をしたと同時に為替予約を行います(ドルを買う)。そのため契約
締結以降、為替が円安に進もうが円高に進もうが、利益とは全く関係ない。(±0)
※【B】ですが、仮に送金をする8/24まで為替予約をせず放置し、その間に円安が進むと、8/24送金
すべき260,000ドルを人民元で買うときに、ドルをより安く購入できます。その分が利益となる。(+) 
※【C】また心理面もプラスに作用します。仮に1ドル=20人民元のとき13,000人民元(260,000/20)で
購入していた銅くずが、1ドル21人民元になると、12,380人民元(260,000/21)で購入出来るように
なる。人間心理として「ちょっと前より、安くかえるやん!(中国語)」となれば、購入意欲がわきます。
(±0だが+な気になる)

※【A】【B】【C】の理由から為替が円安に進んでいる局面では、中国にいるBUYERは『購入意欲がわく』
ことになります。円安は“多少ではありますが、日本から中国への”輸出量を増やす要因となる。
“多少”です、“多少”
※ただ多少の要因であっても、誰々が儲けた・儲かったという情報は、バタフライ効果(8/5コラム参照)
の影響を受けて広まり、中国全体の購入意欲をわかせることになるのです。

以上

(おまけ)
「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉があります。バタフライ効果との違いをチャッピーに聞きました。
* 「風が吹けば桶屋が儲かる」は、「意外な因果関係の連鎖」を表すことわざ。
* バタフライ効果は、「ごく小さな違いが、複雑なシステムの中で将来に大きな違いを生む」という科学
的な考え方です。

【お知らせ】
8/17月曜日〜8/21金曜日まで、コラムのコーナーをお休み致します。再開は8/24月曜日を予定して
おります。