《バンコク滞在記③》
【7月2日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=162円57銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:52,305.24(-13.96)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:13170(-171)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:6.1235(-0.069)
④金:4068.3(+45.4)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤ 68.58(-0.92)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:2190円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:2250円
※ニューヨーク為替引値(円)
162.55-162.59(0.01円高-0)
【7月1日:昨日の状況】
※国内銅建値2270円(7月1日より+30円)
《バンコク滞在記③》
(つづき)
※本コラムの最初に書きましたが、
(Qesution)「先進国で排出された廃金属はなぜ後進国に輸出されるのでしょうか
(日本はなぜタイに廃金属を輸出しているのでしょうか?)
※廃金属の処理には以下【A】【B】の処理方法がある中で、【B】の手段が取られる
のでしょうか?
【A】国内で機械を使って解体・選別
【B】海外で人手を使って解体・選別
※(Answer)そのほうが処理コストが安いから。
※弊社を含めた廃金属の処理業者は利益追求団体です(ボランティア団体ではない)。
業者は、回収してきた廃金属のうち①解体・選別の必要ない炉前材についてはその
まま需要家に売却します。 一方②解体・選別が必要なものは、「どこかで解体・
選別」をしなければ需要家に販売することは出来ません。
そのコストは安い方が企業は利益が上がるので、業者は、後進国に廃金属を輸出する
わけです。
※具体的に。業者が廃金属の排出元から、モータースクラップを引き取ってきたとし
ます。国内でどれだけ効率よく解体しても解体費用が100円/kgかかるところ、その
まま海上コンテナに積み込んで、タイにある解体・選別業者に輸出してしまえば実質
コストが50円で済む。
業者がコストを50円少なくできるのであれば、キロ当たり50円利益が増えることに
なります。
※2018年まで世界中の(特に先進国の)廃金属が中国に輸出されていたのも、2019年
からマレーシア・タイに輸出されているのも、全て、現地の廃金属解体・選別コストが
安いからです。
《排出国廃金属取扱業者の立場》
【A】コスト高い>【B】コスト安い
【A】利益多い >【B】利益少ない
※ここまでを考慮した上で、今回、視察会で訪問したタイで解体・選別を行う中華系
企業の概要を見て頂きたいです。
◯ミックス選別取扱量:3,000〜6,000トン/月
◯労働:24時間/二交代制(1日1人:12時間労働)
◯従業員数 80人(全てミャンマー人(★注))
◯日当:100人民元=2,000日本円(月給換算→60,000日本円/月)
◯ゴミ処理費用 3,000人民元(日本円で6万円/一台)
※一台とはトレーラーのことで、25トン換算すると日本円でキロ当たり2・4円となり
ます(激安)。
※タイ国内の話でありますが、社長が中国人である為、価格を人民元で換算しています。
※日本と比べると、タイは人件費にして5分の1〜10分の1、ゴミ処理費用に至っては、
10分の1〜20分の1ではないでしょうか?
しかも文句も言わずに12時間黙々と労働者が働いてくれるのであれば、日本を初め世界
中の廃金属取扱業者は「そりゃ輸出するわなあ」ということになるのです。
※こういうことを書くと「他国にゴミを押し付けている」「排出国は自国処理すべき」
「海外の労働者を搾取している」などと批判を受けるのですが、それらは全て「◯◯
すべき!」という、「べき論」であり、小生は、ただ事実だけを述べています。
廃金属処理がどうあるべきという話はしていません(ので、小生を批判しないように
お願いします)。
(つづく)
(★注)タイの廃金属解体業者で働いている現場作業員は、大抵、ミャンマーやバング
ラデシュなど周辺国からの出稼ぎ労働者です。 きちんとしたVISAを持っていて、工場
周辺のバラック小屋に共同で住んでいます。東南アジアでタイは進んでいる国で給料が
高く仕事も多いため、それを求めて周辺国から労働者が集まるわけです。
自国民=タイ人は、解体選別現場での肉体労働をしたがらない(日本と一緒)。
以上