《中国非鉄金属スクラップ黎明期》
【5月13日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=157円60銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:49,760.56(+56.09)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:13872.0(+199)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:6.485(+0.0715)
④金:4677.6(-41.1)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤102.18(+4.11)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:2240円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:2310円
※ニューヨーク為替引値(円)
157.61-157.64(0.45円安-0.45円安)
【5月12日:昨日の状況】
※国内銅建値2270円(5月12日より+60円)
《中国非鉄金属スクラップ黎明期》
※昨日のコラムを書きつつ、小生も30年以上金属スクラップ業に携わってきた為、
だいぶ昔のことを知り得る、業界でも数少ない存在になりつつあるなぁ、などと
考えていました。特に「中国向け金属スクラップの変遷」について語ると、だい
ぶ過去の色々なことを知っており、且つ自ら経験してきた人間であると自負して
おります。
※記憶を遡り、1995年当時のことを書いてみたいと思います。
※1995年当時、「なぜ日本→中国への輸出、特に金属スクラップの輸出が、今に
比べて少なかったのでしょうか?」(昨日のコラム参照)その答えはズバリ
「中国に与信(支払)能力がなかった為」です。
※今でこそ中国は経済発展を遂げてしまっていて、当時、国としての“貧乏具合”
・“だめ具合”を忘れてしまいがちですが、中国が改革解放政策を取り始めたのは
1980年代です。きっかけは、1978年に鄧小平が打ち出した改革開放路線です。
※そのため1980年代の中国は、(子供ながらに記憶がありますが)今の北朝鮮と
全く同じ。完全に西側世界=資本主義の世界から取り残された、共産主義政策を
とる経済的に貧しい国でした。
※「白い猫でも、黒い猫でも、ネズミを捕るのが良い猫だ」(★注)を 鄧小平が
唱え、急激な経済成長を遂げるのはそれからで1990年代は、まだ経済的には大した
国ではなかった。
※つまり1990年代の中国は、はっきり言って今ほどに資本力がない=金がない国で
あったので、国としても、企業としても、中国は金属スクラップをろくに買えなかっ
たわけです。
※金を持っていない相手に荷物を売ることを考えると、売った品物の代金を払わない
可能性があるので、大きなリスクを伴います。
※加えて、中国の企業は長い間、資本主義のルール(国際ルール)に触れてこなかっ
た為、当時の中国人は、ビジネスルールに疎かった。はっきり言えば、目先の利益を
優先し契約を守らないことを常習化していました。そのため、日本だけでなく世界中
から、ビジネスの相手として全く相手にされていなかった。
※事実1995〜1997年当時、小生が担当していた中国の客先とは、スクラップの品質に
ついて揉めに揉めていました。商売上のトラブルが続出していました。まして品物が
金属スクラップです。仮に儲かるビジネスであっても、誰も、日本の方々は、商売を
やりたがらなかったわけです。
(★注)「白い猫でも、黒い猫でも、ネズミを捕るのが良い猫だ」
一般には「黒猫白猫論」と呼ばれイデオロギーや形式よりも、実際に成果を出すこと
が重要という意味で使われます。
中国語では、不管白猫黑猫,捉到老鼠就是好猫
以上
【Photoひとこと 2010年当時、中国で電線くずを剥く人】