8月17日 相場情報:号外

[相場情報:号外2]

お客様各位:

その後、色々調べて、最新情報レポートします。
前メールでは、我々の仕事に対して影響少ないと申しましたが、予想より
影響が大きそうです。

(1)爆発事故現場近くは、現在有毒な気体が発生している模様です(福島の原発事故のような感じ)。  その為、港湾すべての関係者を一時避難させ、対化学品特殊工作部隊が、現場の調査に入っている。
 当局は、二次爆発の可能性が高いと判断、港に通じる幹線道路、港湾地区(爆発中心地より半径2キロ以内)が封鎖されています。
(2)天津地区に到着する貨物のうち、(劇毒物・爆発物など)危険品に付いては、中国税関はSHIP BACKという指示をしているようですが、一般貨物については、陸揚げ通関業務が可能です。
(3)しかし残念なことに、廃金属(スクラップ)全般は、扱う物流会社の置場が、上記封鎖区域の範囲内となる為、通関後の陸上運送が全て不可になっています。
因って、実質貨物を客先工場まで届けられない状況。
(4)弊社一部の客先より、日本でのコンテナ積込を一時停止するよう連絡が来ました。
これからA天津向けに通関出来る中国の他の港(近くの港)を探す、B商売継続可能なルート(広東省各港など)を探すなど試みますが、少なくとも、新しい方法が見つかる迄、中国側の購買欲を下がるのは間違いないです。
天津客先にしてみれば、仮に、中国に陸揚げ出来ても、自分のヤード迄荷物を運べないとわかっていて、買いを継続するのは得策ででない。今、慌てて買う必要ながないということです。

以上



[相場情報:号外]
天津の爆発事故について

先週末の天津の大爆発事故については、報道の通りなので、割愛致します。

具体的に、業界への予想など、現時点で予想される内容をなおど連絡致します。

・具体的な客先:

弊社の客先は、天津地域に多数ありますが、社長・従業員を含め、特に被害を受けられた方はいませんでした。  弊社のスタッフが、現地の安否を既に確認済。
・実際には、天津の開発区(天津新港地区には近い)と呼ばれる地域での事故で、天津市内、また、子牙地区(電線加工の工業団地あり)とも離れています。

・最も近く(塘古地区)に住む社長も、連絡をしましたが、特に問題ない様子。

・今後: 

・未だ、現地では、人命を優先する作業が続いています(救助、人探し、献血、など)。

・よって、仕事などへの影響は、まだ分かりません。
・但し、天津の新港は中国でもメインポート、日本で言えば、横浜か神戸か?
 そのため、今後、復旧活動を急ぐことは間違いなく、何ヶ月も陸揚げが出来ないなどの影響は考えにくいです(現時点では港の陸揚げ遅れている)。

・当面、天津港が使えず、仕向地を別の港にするようには、天津の客先から指示が来ることは予想してます。 例:山東省の各港か?上海か? はたまた広東省で陸揚げし陸送するか?

・その場合、運賃など若干のコストアップになる可能性はあります(雑線にして、数円/kgか?)。

余談:

 御存知の通り、日本→中国への雑線輸出は、そのほとんどが天津向けです。
 『この事故の影響で、日本の雑線価格に影響出るか?』との質問を受けますが、上述の通り、ルート変更に伴う運賃アップ程度で、同じ銅相場の状況下で、雑線が10円20円下がるようなことはないと予想します。
 逆に、物不足で、10円20円上がるようなことも考えにくいです。

以上