9月29日 相場情報

《財務省輸出通関統計8月》

【9月29日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=149円37銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:46,247.29(+299.97)

【9月27日:先週末の状況】

※銅LMEセツルメント($/t) 
 ①午前売:10125.5(-186.5)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.7155(+0.0155)
 ④金:3775.3(+38.4)

※WTI 原油先物($/bbl) 
 ⑤65.72(+0.74)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1560円
 ②ロンドン午後:ー 
 ③N.Y.:1600円

※ニューヨーク為替引値(円)
149.49-149.52(0.3円高-0.28円高)

【9月28日:昨日の状況】
※国内銅建値1580円(9月25日より+70円)

《財務省輸出通関統計8月》

※日刊市況通信社様より提供頂きます、財務省の輸出通関統計2025年8月の
速報です。日本から海外へ輸出される銅・真鍮など銅系スクラップの数量
となります。
【①数量】
※月間数量推移は以下のとおりです。8月は合計36,811トン(★) 前月
40,255トンに比べ、マイナス3,444トンでした。過去1年間の推移は以下の
通りです。
2024年
9月:20,513
10月:30,781
11月:31,682
12月:25,988
2025年
1月:23,872
2月:28,765
3月:28,388
4月:32,291
5月:24,543
6月:33,223
7月:40,255
8月:36,811★

【②国別数量】
※2025年8月の一カ月間に日本 → どの国に輸出されたかの数量です。
( )内は前月の数量比。数量の多い上位国だけ列挙します。尚、中国は
付き物のある雑品・雑線の輸入を禁止している為、他国向けとは異なりク
リーンな銅・真鍮だけの数量となります(裏を返すと他の国へは雑線・雑
品も含まれることになります)。 
1位:中国 33,435(△2,978)
2位:マレーシア  1,358(△972)
3位:韓国      744(+190)
4位:タイ     693(+285)

【コメント】
※日本から中国の銅・真鍮スクラップ輸出の数量は、7月に続き高水準を
維持。 込銅と真鍮が多いことから、アメリカ→日本→中国への
“積み替え”があると予想されます。(特に真鍮の発生量が、ここに来て
急激に増えるとは考えにくい為)
※日本の銅製錬所が故銅の購入を制限している影響もあるか?

※最近になり、中国税関は、日本の輸出者に原産地証明書(certificate of
origin)の提出を要請していますが、仮に日本の商工会議所が同証明書を
発行したところで、積み替えの抑止にはならないでしょう。
※何故なら日本のヤードに一度下されたアメリカの銅・真鍮スクラップは、
日本のそれと区別が付かないからです。

※元々、日本から海外への銅・真鍮スクラップ輸出のうち、約8割が中国
向けでしたが、全体量が増え、増えた分がみな中国向けなので、7月、
8月は、全体の9割が中国向けとなっています。

【お知らせ】
10月1日・2日・3日、コラムお休みします。

以上