《海外流出》
【9月26日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=149円93銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:45,947.32(-173.96)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:10312.0(+450)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.7(-0.0525)
④金:3736.9(+4.8)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤64.98(-0.01)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1600円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:1600円
※ニューヨーク為替引値(円)
149.79-149.8(0.89円安-0.89円安)
【9月25日:昨日の状況】
※国内銅建値1580円(9月25日より+70円)
《海外流出》
※先日、リサイクル環境推進部会(非鉄金属リサイクル全国連合会の部会)
に所属する会社さんが、環境省のヒアリングを受けました。その際に
ポイントとなったのが、「非鉄金属スクラップの海外流出」であります。
※言い換えると「銅・アルミスクラップが日本から出て行ってしまって
いるという懸念」があるという話です。
※この“流出“という言葉がポイントです。
※環境省の方は、何か日本で本来は使いたい(リサイクルしたい)物が、
海外勢力により、奪われている・取られている・なんなら盗まれていると
考えているようです。
※ヒアリングを受けた会社の社長もおっしゃっていましたが、そもそも
それが間違いで、なぜ、日本→海外に、銅・アルミスクラップが流出して
いるかと言えば一番の理由は「日本に需要がないから」です。
※例えば、銅・真鍮のスクラップを仮に日本国内のリサイクラーが解体・
選別し需要家が溶解出来る状態にしたところで、日本の需要家(製錬・
伸銅・電線・銅箔メーカー)は、それを使い切ることが出来ません。
アルミについても同じ状況です。
発生 > 需要
要らないものを持ってこられたところで、需要家はそれを買うことはでき
ません。
(お腹一杯の人にどんな美味い物を見せても食べることはできない)
だ・か・ら、流出しているわけです。
※日本で発生する(製品として使用後破棄される)金属スクラップを、
なるべく日本国内でリサイクルしたいというお題目は、とても素晴らしい
のですが、先にその概念が一人歩きしてしまい、実際の現状が理解されて
いないという残念な事態です。
※ちなみに海外流出、二つ目の理由のとしては、需要家の購入スペック
(原料購入基準)が厳し過ぎることであると考えています。同業他社で
ある海外需要家が許容している不純物基準を、国内需要家が認めていない
為、供給者は同じ売るならスペックの緩い海外需要家に売ることを選択
しているわけです。
補足:
現在日本国内で問題となっている不適正ヤードと、金属スクラップの海外
流出については、実は関係がないと考えます。法律・条例に背き、不適正
でも日本国内で解体・選別をしている業者は、日本国内での金属
リサイクル率を上げている可能性すらあります。適正業者が法律・条例を
守れば守るほど、不適正業者に価格競争で負けてしまい、金属スクラップ
は不適正業者に流れるからです。(悪貨が良貨を駆逐する)恐らく環境省
の方は理解されていない。
★誤解されがちですが、不適正業者の社長・社員が外国人であっても、
日本国内で解体・選別を行なっていれば、それは日本国内リサイクルです。
注:不適正業者を推奨しているわけではありません。
以上