9月24日 相場情報

《Certificate of Origin 原産地証明書(★注)》

【9月24日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=147円62銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:46,292.78(-88.76)

※銅LMEセツルメント($/t) 
 ①午前売:9900.0(-21.5)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.5845(+0.0115)
 ④金:3780.6(+39.9)

※WTI 原油先物($/bbl) 
 ⑤63.41(+0.77)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1510円 
 ②ロンドン午後:ー 
 ③N.Y.:1540円

※ニューヨーク為替引値(円)
147.62-147.67(0.09円高-0.06円高)

【9月23日:昨日の状況】
※国内銅建値1510円(9月18日より-10円)

《Certificate of Origin 原産地証明書(★注)》

※ 原産地証明書は貿易業務に携わっている方には、一般的な単語ですが、知らない人は知らないと思います。
※ググってみると(★注)のようになります。 まあ一枚の紙っぺらです。

※小生が最近、日本の酒造メーカーが製造した日本酒をタイのバンコクに輸出いたときの例を使い説明します。
※タイは酒の輸入に制限を加えていて、タイに輸入する際、日本酒に関税をかけます。トランプが正に
アメリカでやっているヤツですね。Tariffタリフ!

※タイ政府はタイの国内酒造製造メーカーを守りたいわけではなく(たぶん、タイに酒造メーカーは大して
存在しない)、酒は贅沢品であるから「海外から買ってでも高い酒を飲みたいタイの金持ちは、タイ国政府に
税金を払って下さい」というスタンスです。(かつて日本では、海外産のウイスキーやワインに高関税がかけ
られていました。それと同じ。・・・→若い人は知らない。)

※ただ、日本とタイの間にはエイペック(APEC)の貿易協定があり、日本で製造された日本酒に対しては免税
措置が取られます。四号瓶(720ml)の酒が1本2,000円だとして、10%とか20%の税金が課せられると、タイ
での販売価格が高くなってしまう為、日本の輸出者もタイの輸入者も当然、免税措置を受けたいと考えます。
※タイ政府が輸入通関の際に、「本当に日本製かどうか?」をチェックする為の書類が原産地証明書となる
わけです。

※さて、なんの話か?

※最近、中国政府が、日本由来の銅スクラップを中国へ輸入する通関時に、輸入者に対して、原産地証明書の
提出を求めるようになりました。
※それに伴い、弊社も中国の輸入者から、日本商工会議所発行の原産地証明書を取得・提出するように依頼を
受けています。
アメリカ→日本→中国という迂回取引を取り締まることが中国政府の目的ではないか?と考えています。

※ただこの話の可笑しさは「日本商工会議所は、一体どうやって日本産の銅スクラップだと証明するのだろう
か?」が不明なことです。
※上述、日本酒の場合は、商工会議所が製造元(酒蔵)に、原料が国産米であることや、水道や井戸水の使用
履歴などを調査し、厳しい審査の上、原産地証明書を発行します。
※ですが、銅スクラップが、ただヤードに置いてあるとして、商工会議所はこれが日本産、これがアメリカ産、
とわかるものでしょうか?

※原産地証明書を要求する中国政府も中国政府で、本当に意味がある(迂回取引の抑止効果となる)と思って
いるのか?

(★注)原産地証明書
原産地証明書とは輸出品が生産・製造された国や地域を示す「貨物の国籍」を証明する書類です。輸出入取引
において製品の原産地を明確にするために使用され、日本においては、商工会議所が発行する一般原産地証明
書と、経済連携協定(EPA)に基づく関税減免のために日本商工会議所が発行する特定原産地証明書の2種類が
あります。

以上