《迂回融資》
【9月2日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=147円07銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:休場(労働者の日)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9804.5(-0.5)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:休場(労働者の日)
④金:休場(労働者の日)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤休場(労働者の日)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1490円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:休場(労働者の日)
※ニューヨーク為替引値(円)
147.17-147.18(0.15円安-0.11円安)
【9月1日:昨日の状況】
※国内銅建値1500円(9月1日より+10円)
《迂回融資》
※銀行及び銀行マンのことをコケにしまくっている本コラムですが、本日は逆に、
先日訪れた某銀行の営業マンに敬服致しましたという話。
※弊社は(毎度話している通り)、銀行の融資を頼りに事業を運営しており、
銀行から借り入れた運転資金がないと事業が立ち行きません。
※と言っても、ご安心を!あくまで自己資金に対してレバレッジを効かせ、大き
な運転資金を用いて事業をしていると言う意味です。(例えが正しいか?皆さま
が支払いのできる範囲で住宅ローンを組み、本来自己資金では購入出来ない家に
住んでいるのと同じ)
※さて、弊社=A社が、運転資金3億円を金を借りているX銀行があるとします。
弊社には関連会社が幾つかあり、A社が株式を100%保有している子会社B社は、
現在、X銀行からの借入がありません。
※今、B社が独自にX銀行から5,000万円の運転資金を借り入れしようと試みた場合、
担当する銀行員は、当然、A社とB社を合算して会社内容を評価する必要があります。
※なぜなら、A社とB社は代表者が同じ(=小生)で、親会社A社が、B社の株式を
100%保有しているからです(100%保有でなくとも51%以上保有している場合は、
実質同じと見なす必要あり)。
※先日、訪れた某銀行の営業マン、B社の決算書を見るなり、その「売掛金」に
注目。B社の決算期(期末)に売掛金が多くあり、その売掛先が親会社A社である
ことを即座に指摘しました。それも秒で!
※B社の決算内容だけを見ると黒字で申し分ないのですが、「B社に新たな融資を
することは、実質、A社に融資をすることと同じである為」、A社、足下の決算内容
(もしくは試算表)を鑑みないと、新規の融資は出来ない!と、一刀両断でした。
※全くその通りです。
※これは一般的に言う「迂回融資」です。
※もし親会社が銀行から借入できないほどの多額借入を、子会社を“故意に”作る
ことによって出来てしまえば、子会社を作るだけで、いくらでも借入金(=銀行
からの融資)を増やすことが出来てしまいます。会社を作ること自体は、いくら
でも、それも簡単に出来るので。
※裏を返すと銀行側のリスクとなり、銀行側は看過できない。
※もちろん弊社はそれが目的で子会社を作ったわけではないのですが、決算書を
一目見ただけで即座に判断できることは銀行マンとして優秀であるなと感じました。
※その銀行マン(ちなみに20代女性)。アッパレ!!
以上