《装置産業(★注)》
【9月19日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=147円98銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:46,142.42(+124.10)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9895.0(+1)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.541(-0.03)
④金:3643.7(-38.1)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤63.57(-0.48)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1510円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:1530円
※ニューヨーク為替引値(円)
147.99-148.01(1.02円安-1円安)
【9月18日:昨日の状況】
※国内銅建値1510円(9月18日より-10円)
《装置産業(★注)》
※電線スクラップのナゲット処理加工は、装置産業です。
※高額な機械を初期投資した上、維持メンテナンスや、故障・修理にも
コストがかかるため、電線スクラップの仕入れと出来上がった銅ナゲット
の販売において、粗利益を稼ぐ必要があります。
※そして何より一度その事業を開始したら、初期投資が大きいこともあり、
おいそれと止めることが出来ません。
※一方で、電線スクラップを買ってきて、ただ売る、いわゆる
トレーディングは、そうしたコストが基本かかりません。
※ヤードや重機の維持、人件費などは装置産業と同様にかかりますが、
装置産業に比べるとトレーディングのランニングコストは少ないと思われ
ます。
※さて、なんの話か?
※先日、訪問した客先でナゲット処理加工は儲かりますか?との質問を
受けました。
※裏を返すと儲からないでしょう?という質問です。
※確かに現在、日本国内で流通している大部分の電線スクラップ価格は、
足下の銅相場価格に対して高過ぎて、ナゲット処理加工の設備を維持する
為の粗利益を見込むと買うことが出来ません。
※「銅価格 X 銅歩留まり △ 粗利益」 という計算式で導き出した電線
スクラップ価格では、仕入れが出来ない。
※では、どうしているか?といえば、大部分でない=一部で流通している
「採算の合う=粗利益を得れる 物“だけ”を加工する」という答えにな
ります。
※市場に流通している大部分のものを加工しない。
市場には一部しか流通していないものを加工する。
※採算の合わないものを、全く買わなければいいではないか?と思われる
でしょうが、商売であるので、仕入先のお客様に対して、“美味しいとこ
だけ下さい”とも言えません。
※お弁当の中には単価の高いおかずと、単価の安い(でも弁当箱に占める
面積は大きい)ご飯があるように、おかずだけ売って下さいとは言えない
のです。名付けて「お弁当作戦」なわけです。
(★注)装置産業とは、生産やサービスの提供に大規模な設備や装置が
不可欠な産業のことで、多額の初期投資が必要で、一度稼働すると継続的
な操業が前提となる特徴があります。鉄鋼業や石油化学工業などの製造業、
電力・ガス・水道などのインフラ産業、さらにはホテルやテーマパーク
などのサービス産業も装置産業に含まれます。
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以上