《銅・真鍮の輸入》
【9月16日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=147円37銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:45,883.45(+49.23)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9986.0(-18.5)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.6555(+0.067)
④金:3682.2(+32.8)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤63.3(+0.61)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1520円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:1560円
※ニューヨーク為替引値(円)
147.4-147.42(0.26円高-0.26円高)
【9月15日:昨日の状況】
※国内銅建値1520円(9月12日より+20円)
《銅・真鍮の輸入》
※今まであまり見てこなかった銅・真鍮のスクラップの輸入数量を、改めて見返してみました。
三連休が暇であった為、財務省通関統計の数字をまとめてみました。
以下、この1年間(昨年8月〜今年7月)、日本が海外から輸入した銅・真鍮スクラップの月別
合計量です。(1,000トン以下切捨て)
2024/08 20,197t
09 23,202t
10 24,160t
11 20,055t
12 20,020t
2025/01 22,374t
02 20,597t
03 22,369t
04 25,226t
05 25,808t
06 34,078t
07 31,642t
※まずここには掲載していませんが、銅スクラップのHSコード7404のうち分類コード(枝番号で)
みると、①(010):特号銅線が最も多く、だいたい全体量の6割、ないし3分の2であることが
わかります。
※日本が海外から輸入してまで欲しい銅スクラップは、はっきり言って、特号=ピカ線“だけ”
だと言っても過言でないでしょう。
※なお残りの4割弱(全体の3分の1)は、②(091):黄銅と、③(099):その他銅で、その割合は
1:2くらいです。つまり、ピカ線の次に日本が輸入したい銅スクラップは、③≒(nearly equal)
山行き故銅であり、②真鍮は全体の3分の1の3分の1(1/3Ⅹ1/3)だから1割程度で、=要らない
ものであると分かります。
※さてここからが本題で、日本全体の銅・真鍮スクラップ輸入量は、先般本コラムで申し上げた
通り、ざっくり2万トンでした(2万〜2.2万が中心、多くて2.4万トン)。今年の3月までは・・・。
※その後、トランプ大統領が関税戦争をふっかけてきた今年4月より増え始め、直近6月、7月は3万
トンを超えています。これは明らかにアメリカから日本への輸入が増えた為です。
※「アメリカ→日本への輸入・日本→中国への再輸出」の疑惑は深まるばかり。但し、これも以前
申し上げましたが、この方法が俄かに国際法上の違反になるわけではありませんので、お間違い
ないよう!
※大手商社がこの詰め替え作業に携わっているとの噂もありますが、いずれにしても、運送の
手伝い=荷役作業なので大して利益があるとも思えません。ビジネスとしてはちょっとセコい気が
します。
以上