《米国からのスクラップ流入》
【9月11日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=147円28銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:45,490.92(-220.42)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9847.0(+24.5)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.55(+0.049)
④金:3643.6(+0.3)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤63.67(+1.04)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1500円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:1530円
※ニューヨーク為替引値(円)
147.46-147.47(0.05円安-0.05円安)
【9月10日:昨日の状況】
※国内銅建値1500円(9月10日より-10円)
《米国からのスクラップ流入》
※このコラムで、先日、トランプ関税の影響で、アメリカからの銅・真鍮
スクラップが日本に流入、詰め替えられた上で中国に再輸出されているの
では? またアメリカ→日本への輸入数量を調べれば、それが分かるは
ずであると。結果は歴然。
※お客様が、わざわざ財務省貿易統計の「アメリカ→日本への輸入量
(銅:通関品目番号7404)」を調べた上まとめて送ってくれたので、資料
を掲載させて頂きます。
アメリカ→日本への銅・真鍮スクラップ、急激に増えております。
(尚、小生も財務省の元データを確認しております。)
※3月:1,585,923.-kg
4月:1,736,065.-kg
5月:4,991,927.-kg
6月:12,086,370.-kg
7月:10,069,380.-kg
※今年3月トランプ関税の話題が上るまで、僅か1,500トン程度であった、
銅・真鍮の輸入(米国→日本)、6月には12,000トン、7月も10,000トンと
増えています。
※注目すべきは、枝番010「特号銅(ピカ)」、091「黄銅」、099「その他銅」
のうち、枝番091の「黄銅」です。
※黄銅だけをピックアップしてみると
3月:188,348.-kg
4月:196,098.-kg
5月:758,123.-kg
6月:1,488,456.-kg
7月:2,852,398.-kg
※3月まで200トンもなかったアメリカから日本への輸入量、6月に1,400トン、
7月に2,800トンと鰻登りです。
※で、なぜ黄銅に注目かと言えば、黄銅は日本国内に需要がないからです。
※特号銅(ピカ)やその他銅(山行き)は日本国内にも需要がある為、経常
的に海外から日本には輸入されています。
※ですが、黄銅はもともと国内の黄銅棒メーカーが使いきれない余剰分
(込真鍮)を毎月、6,000トンも中国に輸出している日本です。わざわざ
3,000トン近くもアメリカから輸入する必要がないのです。
※日本での詰め替え疑惑が、ますます深まります。
以上