9月1日 相場情報

《詰め替え》

【9月1日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=147円18銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:45,544.88(-92.02)

【8月30日:先週末の状況】

※銅LMEセツルメント($/t) 
 ①午前売:9805.0(+101.5) 
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.5185(+0.055)  
 ④金:3473.7(+41.9)

※WTI 原油先物($/bbl) 
 ⑤64.01(-0.59)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1490円 
 ②ロンドン午後:ー 
 ③N.Y.:1520円

※ニューヨーク為替引値(円)
147.02-147.07(0.1円安-0.13円安)

【8月31日:昨日の状況】
※国内銅建値1490円(8月26日より+10円)

《詰め替え》

※先週末金曜日のコラムは、毎月一回の財務省輸出通関統計(銅スクラップ)について
でしたが、7月の輸出量が急激に増えており、その理由として、アメリカから中国に輸出
されている銅スクラップ(BirchCliffやHoney)が、一度、日本に下ろされ、その後日本
でコンテナを詰め替えられて、中国に輸出されているからではないか?という話でした。

※実は前回のトランプ政権下でも、全く同じような事態がありました。
※米国ー中国の関税課し合いで、米国の港を出航したコンテナ(銅スクラップ積み)が、
直接、中国の港に到着すると、税金を逃れることができない。
※そうした米国の金属スクラップを、日本に限ったわけでなく、韓国、香港、タイ、
マレーシアなど第三国に、その国のトレーダーが米国から普通に一度輸入する。輸入し
たものを、改めてコンテナに積み込み、中国向けて再度輸出する。
※このスキームは至って普通の貿易取引なので、前トランプ政権下で、少なくとも日本
では行われていました(どれくらいの量かは不明)。

※アメリカから第三国に輸入された銅・真鍮のスクラップは、日本で発生している銅・
真鍮と、ほぼ同じ物ですから、第三国のトレーダーと輸出先中国のBUYERの間で、品質
的な合意ができていれば、特に原産地(origin)がどこであっても関係ないのだと思います。

おまけ:
以前、中国産のアサリを日本の業者が輸入、一度、熊本県の海にそのアサリをばら撒き、
再度水揚げしたものを熊本県産アサリとして販売していたという、産地偽装事件があり
ました。銅スクラップの場合、「銅製品がどこの国でスクラップダウン(★注)された
か(廃棄されたか)?」は、関係ないと考えます。あくまでそれを積んだ国が日本であ
ると申告して中国に輸出しているわけで、産地偽装には当たらないと思います。
(税金逃れではありますが節税方法であり脱税ではない)

(★注)スクラップダウン
設備や機械などの有価物を、リユース(再利用)ではなく金属などのスクラップとして
売却する際の処分方法を指します。《Google》

以上