《財務省輸出通関統計7月》
【8月29日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=146円86銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:45,636.90(+71.67)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9703.5(+21.5)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.4145(±0)
④金:3404.6(±0)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤64.6(+0.45)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1470円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:1480円
※ニューヨーク為替引値(円)
146.92-146.94(0.47円高-0.49円高)
【8月28日:昨日の状況】
※国内銅建値1490円(8月26日より+10円)
《財務省輸出通関統計7月》
※日刊市況通信社様より提供頂きます、財務省の輸出通関統計2025年6月の
速報です。日本から海外へ輸出される銅・真鍮など銅系スクラップの数量
となります。
【①数量】
※月間数量推移は以下のとおりです。7月は合計40,255トン(★) 前月
33,223トンに比べ、プラス7,032トンでした。過去1年間の推移は以下の通
りです。
2024年
8月:20,373
9月:20,513
10月:30,781
11月:31,682
12月:25,988
2025年
1月:23,872
2月:28,765
3月:28,388
4月:32,291
5月:24,543
6月:33,223
7月:40,255★
【②国別数量】
※2025年7月の一カ月間に日本 → どの国に輸出されたかの数量です。
( )内は前月の数量比。数量の多い上位国だけ列挙します。尚、中国は
付き物のある雑品・雑線の輸入を禁止している為、他国向けとは異なりク
リーンな銅・真鍮だけの数量となります(裏を返すと他の国へは雑線・雑
品も含まれることになります)。
1位:中国 36,413(+7,528)
2位:マレーシア 2,330(+373)
3位:韓国 554(△573)
4位:タイ 408(+201)
《コメント》
※7月の速報ですが、大きな動きがありました。「激増」です。
※日本から海外への銅・真鍮スクラップが、7月、劇的に伸びています。
※新聞記者さんからの補足情報で、7月、日本→中国の銅スクラップは伸び
ていますが、アメリカ→中国の銅スクラップは、逆に相当減っているそう
です。
※このことから、中国向けの銅・真鍮スクラップについて、日・米由来の
荷物(主力:バーチクリフを想定)は、トランプ関税の影響を受けている
と考えられます。
※米国→中国:税金の影響を避ける為、中国BUYERがアメリカの荷物を買わ
なかった。
※日本→中国:米国からに荷物減少分、中国BUYERが日本から荷物を買った。
・・・・とも考えられますが、小生の見立ては少し異なります。
※HSコードが細分化されたので、7月の銅スクラップの中でも、「黄銅」の
数量に着目してみます。
※日本からの黄銅とはつまり込真鍮のことを意味しています。日本国内の
込真鍮は、国内黄銅棒メーカーが殆ど購入していないことから、ここ20年
以上「全部、中国向け輸出」と言って過言ではありません。そのため毎月
の数字が比較的安定しています。何せ、他に売るルートがないから。
※今年の数字を見ると旧正月明け2月こそ8,000トン超えですが、あとは安定
して6,000トン台です(トランプ関税の影響を受けた5月以外)。
※それが、7月、急に9,172トンになっています。(怪)
=日本国内に、そんな発生があるでしょうか?
※あくまでも仮説ですが、米国由来のスクラップがトランプ税金の影響を
受けると予想され、中国BUYERは、一時的に、荷物を日本で下ろし、詰め
替えて産地偽装し、日本のスクラップとして中国に送ったのではない
でしょうか?
※7月の直前6月〜7月、込銅(バーチクリフ)・込真鍮、日本への輸入量を
確認すれば分かるやもしれませんが、日本での詰め替え作業を見たわけで
はないので、あくまでも妄想・空想です。
以上