8月22日 相場情報

《最近の中国不動産事情》

【8月22日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=148円40銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:44,785.50(-152.81)

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売:9611.0(+34.5)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.4315(+0.0055)
 ④金:3336.9(-6.5)

※WTI 原油先物($/bbl)
 ⑤63.52(+0.31)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1480円
 ②ロンドン午後:ー
 ③N.Y.:1500円

※ニューヨーク為替引値(円)
148.37-148.38(1.05円安-1.04円安)

【8月21日:昨日の状況】
※国内銅建値1480円(8月19日より-10円)

《最近の中国不動産事情》

※在中客先中国人や、在日客先日本人(中国不動産を所有)から中国の不動産価格
情報について聞きました。

※一つは中国南部広東省の中核都市広州市の不動産(戸建て)について、約10年前
には、日本円で約2億円した物件が、今は約1億円まで下がっているので、その中国
人は「(お得だから)物件を買った!」という話。
※もう一つは、中国の首都北京市の不動産(マンション)について、約10年前には
120万人民元であった物件が、今は約70万人民元まで下がっているが、その日本人は
「所有する物件を売りたいが買い手がつかない」「70万人民元でも買いたい人が
いなくて、65万人民元に下げても売りたいという交渉中」という話。

※二つの話から分かるのが、⓵大体2015年~2017年が中国不動産市況の価格ピーク
であったこと。⓶2025年現在、価格はピーク時のちょうど半分=2分の1であること。
⓷広州市・北京市という大都市に共通していて、中国全土が同じ状況であると予想
されること。

※さて日本の非鉄金属スクラップ業界では、日本から中国への金属スクラップ流出
(輸出)が話題になります。銅スクラップを例にすると、毎月約3万トンの銅
スクラップが日本から海外に輸出されていて、そのざっくり8割が中国向けです
(30,000Ⅹ80%=24,000t)。
※中国の景気が悪い悪いと言われ続けていて、これくらいの数量が日本から流れて
いるわけですから、今後、「更に中国の不動産価格が下がる」ようなことがなければ、
だいたいこんな感じの輸出ペースが続くのでは?と考えています。

※不動産価格は中国の景気を見る上で参考になります。景気が落ちれば非鉄金属の
需要にも影響があるはずです。
※上述中国の友人が買った1億円の不動産(約500万人民元)が、もし将来、急激に
5,000万円(250万人民元)に下がるようなら注意が必要ですが、1億円前後を行ったり
来たり、概ね価格を維持しているようならば、日本からの金属スクラップ輸出が陰る
ようなことはないと見るべきでしょう。

《参考情報》:上念司チャンネル
https://youtu.be/6N7eKRE7B8o?si=Y-XiNnrzLtOsxEfq

以上