《続・定期的に出る噂》
【7月9日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=146円66銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:44,240.76(-165.6)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9925.0(+32)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:5.645(+0.6605)
④金:3307(-25.2)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤68.33(+0.4)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1510円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:1880円
※ニューヨーク為替引値(円)
146.55-146.59(0.53円安-0.52円安)
【7月8日:昨日の状況】
※国内銅建値1490円(7月7日より-10円)
《続・定期的に出る噂》
※昨日夕方、仲良くさせて頂いている問屋社長から電話があり、
「○○に輸出するとピカ線(特号銅)は高いのか!!」と若干、
怒り気味で連絡がありました。
(仮に、そんな方法があったとしても、それは小生のせいでは
ありません! 謎の輸出ルートで価格が高いと、いちいち私の
せいにするのは止めてください。笑)
※さて、この○○に当たる地域、どこだと思いますか?
なんと、マレーシア経由アメリカにピカ線を輸出すると価格が
高い・・・・の、だとか・・・。
※特に考えもせず「デマです」「絶対ありません」と回答して
おきました。
※良く考えて下さい。
まず電気銅の価格は基本全世界一緒です。これは純金(gold)
の価格が全世界一緒であるのと同じ(運賃や税金など諸条件
は無視)。
※ピカ線は需要家である電線・伸銅・銅箔メーカーが原料と
して購入しますが、これも全世界全く一緒です。
故に需要家がその工場に持って来て貰ったピカ線を購入する
価格も全世界全く一緒です。
※またアメリカの伸銅メーカーがLMEの数値以上の価格で、
スクラップ原料であるピカ線を買う理由はありません。なぜ
ならピカ線がそんなに高いなら、代わりにバージン原料で
ある電気銅を買って原料とすればいいからです。
電気銅が1,500円/kgなのに、1600円/kgでピカ線を買う人は
いない。
※(世界のどの地域に需要家があるかを把握しているわけで
はありませんが)仮に、日本にあるピカ線を海外の需要家が
値付けして、価格差が生じるとしたら、地理的要因(そこ
までの運賃の差)だけです。
※ということは、①日本・②マレーシア・③アメリカに同じ
ように需要家があるとしたら、前述の問屋社長は、なるべく
近くの需要家にピカ線を売った方が、運賃のディスカウント
がない分、高く売れることになります。
おまけ:
陰謀論にも似ているのですが、人間は何か自分に都合が悪い
ことが起こると、何かのせいにして、その不満を解消しよう
とするのでしょうか?その際、自分の知らないものが自分を
脅かしていると想像してしまう癖があるのだと思います。
だと、思いますよ! 社長!
御社が荷物を大阪と福岡に売る場合、二社の買値が同じなら
トラックの横持ちを考えて、距離の近い大阪に売りますよね。
それと全く同じです。
以上