7月8日 相場情報

《100%リサイクル銅》

【7月8日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=146円01銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:44,406.36(-422.17)

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売:9893.0(-77.5)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.9845(-0.1125)
 ④金:3332.2(+0.6)

※WTI 原油先物($/bbl)
 ⑤67.93(+0.93)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1490円
 ②ロンドン午後:ー
 ③N.Y.:1660円

※ニューヨーク為替引値(円)
146.01-146.06(1.46円安-1.49円安)

【7月7日:昨日の状況】
※国内銅建値1490円(7月7日より-10円)

《100%リサイクル銅》

「JX金属サーキュラーソリューションズ、立ち上げから1年」
~安田 豊 社長に聞く~
〈以下抜粋〉
※JX金属では、マスバランス方式(★注)を用いた100%リサイクル電気銅供給モデル
を提案している。最終製品を生産するメーカーと連携し、サプライチェーン上で発生
するリサイクル原料を紐づけて使用することで、
そのメーカーに100%リサイクル電気銅として販売する。原料のトレーサビリティ向上
を図るとともに需要家の脱炭素目標達成に貢献することができる。
《鉄鋼新聞7月1日付4面(非鉄金属面)》

※例えば、⓵銅鉱石に含まれる銅分量が1tと⓶スクラップ銅の銅分量が1tを原料
として混ぜて、そこから仮に電気銅が2t出来たとしたら(⓵+⓶)、出来た銅の
うち1tを、100%リサイクル銅原料でつくったもの(100%リサイクル銅)・・・(A)
とする、という考え方です。
ちなみにこの考え方でいくと、100%鉱石を使った銅(100%バージン銅)・・・(B)
も同じ量だけ出来上がります。

※JX社が、最終製品としてiPhoneを作るメーカー:アップル社に、この100%
リサイクル銅を販売すると(厳密には100%リサイクル銅から作ったパーツがアップル
に販売されると)、アップル社の脱炭素目標達成に貢献できる。
※だ・か・ら、JX社は電気銅の販売先(お客様)から喜ばれる、というナイス・
アイデアです。アップル社は、JX社の電気銅を使ったiPhoneパーツを作る会社からのみ、
パーツを購入することになります(JX社は販売先を囲い込み出来る)。

※さてJX社はそれで万々歳なのですが、JX社にスクラップ銅を納入する商社・問屋には、
なにかメリットがあるのでしょうか?例えば、(A)100%リサイクル銅は、
(B)100%バージン銅より高く販売できるので、その分、山行き故銅(銅スクラップ)を
商社・問屋から高く買うよ!など。

・・・ということは、たぶん「ない。」
・・・というか、「考えてもいない。」

(★)注 マスバランス方式(JX金属:HPより)

https://www.jx-nmm.com/products/cu_again.html

以上