《マレーシア:ペナン地区の脱税事件動画》
【7月23日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=146円84銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:44, 502.44(+179.37)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9818.5(+45)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:5.697(+0.0865)
④金:3439.2(+37.3)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤ 65.31(-1.89)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1490円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:1900円
※ニューヨーク為替引値(円)
146.63-146.65(0.75円高-0.74円高)
【7月22日:昨日の状況】
※国内銅建値1500円(7月22日より+20円)
《マレーシア:ペナン地区の脱税事件動画》
※添付の動画が昨日、出回っていたので(英語は得意ではありませんが)何度か聞いて、
ある程度理解した内容を記します。
※マレーシア政府組織MACC(マレーシア汚職防止委員会)が、マレーシア:ペナンに
ある金属スクラップ業者(主にステンレス・鉄を扱う)の大規模密輸活動を摘発した。
同社は、中国・インド向け輸出をする際に払うべき15%の税金を脱税し、その資金が
マネーロンダリングにも使われていた。
※MACCが7月14日〜15日の早朝、脱税の証拠固めのためガサ入れした二日前、社長は
既に逃亡し、家には家族・子供だけが残されていて、13人のヤード作業員を拘束した。
(また27人の供述を得ているそう。)
※弊社の客先:マレーシアの金属スクラップ業者からヒアリングすると、この1年間
ずっとMACCは捜査を続けてきており、最後にガサ入れに踏み切ったようです。
※逃亡していた社長はその後、当局に拘束され、この5年間で約10億円リンギット (MYR)、
日本円で約350億円の脱税を認めたそうです。
※捕まった(密輸)貿易会社は、マレーシア現地上場会社の子会社である為、親会社に
影響がないよう、社長はMACCに自首したようです。
※ここからは小生の見立て(妄想)です。
※5年で350億円脱税したということは、1年間で70億円となります。
※70億円が15%の税金分に当たるとしたら、売上高を逆算すると、70÷0.15=466.666
となり、(密輸)貿易会社の年間売上高は約466億円。月の売上高は約39億円。
※ステンレスをキロ200円とすれば毎月19,500トン、キロ150円とすれば毎月26,000トン、
取り扱っていたことになります。
※毎月20,000トン、ステンレス304を扱っているとなると、結構、大きい会社ですよね。
補足:
日本にいる私達が、「マレーシア」「金属スクラップ」「密輸」と聞くと、何かバーゼル
法に違反するような品物を、マレーシア業者が海外から“輸入”した?という問題に誤解
しがちです。ところが本件は、完全な、①脱税事件であり、“輸出”の税関申告に絡む
公務員の②贈収賄事件であります。
以上