《財務省輸出通関統計の単価》
【7月2日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=143円42銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:44,494.94(+400.17)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:10061.0(+21)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:5.048(+0.018)
④金:3336.7(+42.3)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤65.45(+0.34)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1490円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:1650円
※ニューヨーク為替引値(円)
143.43-143.45(0.58円高-0.61円高)
【7月1日:昨日の状況】
※国内銅建値1500円(7月1日より+20円)
《財務省輸出通関統計の単価》
※今年1月より、財務省の銅スクラップ輸出通関統計はHSコードが細分化、
枝番号が付けられ、銅スクラップは銅線、黄銅、その他銅の、三種類に
分かれ集計されています。
※それぞれの物を、分類された定義通りに分けると、実質的には
①銅線=特号銅線、
②黄銅=込真鍮、
③その他=込銅となります。
もちろん、これに該当しない銅スクラップを輸出することはできますが、
それは全て③その他銅に含まれることになります。
※日本から輸出をする輸出者(商社など)が、輸出する際税関に申告した
単価を見ると、今年5月の統計では以下の通りでした。
①銅線:915.2円
②黄銅:966.9円
③込銅:1202.4円
※価格の高い順に並べれば、当然①特号銅線、③込銅、②真鍮になりそう
なものですが、実際には、③込銅 ②真鍮 ①特号銅線の順番に価格が
高くなっており、明らかにおかしいです。
※輸出者は税関に申告する際に、枝番号を間違えて申告しても、特に罰則
があるあわけではないので、輸出者が輸出する荷物がどの枝番号に該当
するかわからず、①②③を間違えて申告していると予想できます。
※それぞれの単価を見てみると、②込真鍮が966.9円、込銅が1202.4円で
あることは理解出来ますが、特号銅線が915.2円というのは明らかに安く、
誤申告でしょう。
※小生の邪推ではありますが、枝番号「銅線」と言われれば、輸出者は
雑線や家電線を想像してしまい、タイやマレーシアに輸出されている
雑線・家電線を、本来申告すべき③「その他銅」ではなく、①「銅線」
と申告しているのではないかと思うのです。
※仮に輸出者が税関申告する際、特号銅線の申告単価を1,300円、雑線の
申告単価を600円としてしまい、特号銅線と雑線が、それぞれが半分づつ
の量、日本から輸出されていれば、枝番「銅線」の平均単価は950円と
なります。
(1,300 + 600 ) / 2 = 950
※せっかく枝番号を付けて、日本から輸出される銅線=特号銅線の輸出
量を把握しようとしても、もし雑線・家電線が銅線にカウントされてい
るとしたら、正確な数字が集計されていないことになります。
以上
おまけ:最近、九州地方で地震が多いです。そういえば例の「私が見た
未来」という日本の大災難を予言した漫画。Xデーは2025年7月5日
(今週の土曜日)でしたね。関係あるのか?