6月20日 相場情報

 

お客様各位

【6月20日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=141円94銭【07:00現在】
※N.Y.ダウ: 34299.12 (-108.94)

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売 : 8542.0(-19)
 ②午後売 : 8542.5

※ COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅 : 休場
 ④金 : 休場

※WTI原油先物($/bbl)
 ⑤原油 : 休場

※本日時点予想計算値:国内銅建値(/kg)
 ①ロンドン午前:1260円
 ②ロンドン午後:1260円
 ③N.Y. : ―
 
※ニューヨーク為替引値(円)
 休場

【6月19日:昨日の状況】

※国内銅建値1270円 (6月19日より+30円)

《雑ナゲットの品質基準》

※先日のコラムで財務省輸出統計を見ると銅スクラップ
は、3月も4月も中国向け輸出が高水準にあり、その原因
の一つは日本国内メーカーの需要減があると結論付けま
した。

※中国向けに輸出される銅スクラップのうち、”雑ナゲッ
トに限り”、輸出数量が高水準である理由を今一つ思いつ
きました。
それは中国メーカーの購入基準が日本メーカーに比べて
緩いことです。

※実は、中国が“金属スクラップ輸入“を一切禁止して、
銅、真鍮、アルミの純度の高いもののみを“製品原料“と
して輸入解禁した当初、雑ナゲットの中国輸入基準はと
んでもなく厳しいものでした。
※ただし、厳しかったのは
 メーカー基準・・・X
 中国通関基準・・・○
※つまり、メーカーが購入する際の“購入”基準が厳しか
ったのではなく、海外から国境を越えて中国に入れる為
の“通関”基準が厳しかったのです。

※スクラップ輸入を禁止し、新たに製品原料輸入を解禁
した為、中国政府は見せしめ的に基準を厳格化した。そ
れはルール変更に伴い、異物があるものを絶対に輸入し
ないという中国政府の意志の表れであったと思うのです。
(中国は気を許すと、ルールを破って輸出入をする輩が
多いから・笑)

※いざ制度の実施から、半年、一年経ってみると中国税
関は、本当に悪意のある品物以外は、比較的、寛容に通
関を通すようになった(気がします)。
言わば現実路線に変えてきた。
※当初、一粒も許さなかった被覆材のミスカット、流石
に僅かなものは容認するようになった(気がします)。 
あくまで小生の主観で、中国が公式にそのことを認めた
わけではありませんので、ご注意を。

※さて、見せしめの通関厳格化がなくなり現実路線にな
ってくると、中国メーカーと日本メーカーの”購入”基準
差を、純粋に比較できるようになります。
そこで「中国=緩い 日本=厳しい」は、明らかです。
(これも小生の主観)

※ここ数年日本国内で増えた中華系新規参入雑ナゲット
加工業者にしてみれば、ごちゃごちゃとうるさい日本の
メーカー・銅製錬所に出荷するくらいなら、価格が同じ
か多少安くても、中国に輸出した方が面倒がない。
楽。
※故に、中国向け銅スクラップ輸出数量が高水準であり
続けている、少なくともその原因の一端になっていると
考えているのです。

おまけ:
昨日、金属スクラップ業界誌3社の新聞記者より、栃木
にあるナゲット加工会社(別法人:株式会社さくら資
源)の取材を受けました。7月の記事掲載を楽しみにし
ております。
昼の弁当もご馳走したので、好印象の記事に仕上げて
ください。

※雑線(ヤード持込):【6月19日現在】

【1】ワイヤーハーネス:410円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):390円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):320円前後
【4】雑線B :220-250円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】

以上