6月12日 相場情報

《YOUは何しに営業へ?》

【6月12日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=144円28銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:42,865.77(-1.10)

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売:9730.0(-124)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.801(0)
 ④金:3321.3(0)

※WTI 原油先物($/bbl)
 ⑤68.15(+3.17)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1450円
 ②ロンドン午後:ー
 ③N.Y.:1580円

※ニューヨーク為替引値(円)
144.54-144.56(0.29円高-0.32円高)

【6月11日:昨日の状況】
※国内銅建値1460円(6月9日より+10円)

《YOUは何しに営業へ?》

※社内で営業会議を開くと、仕入先を営業で回り、「価格を提出した」→「決まりませんでした(買えませんでした)」
という、何ともそっけない報告をしてくれる営業マンYOUが多いです。

(注:金属スクラップの営業とは、他の業界と異なり、“売り込み“ではなく、“仕入れ営業“を指します。常に集荷競争
をしています。)

※そんな簡単に話して、そんな簡単に決まるなら、誰も苦労はしないと感じてしまいます。報告のそっけなさを見てい
る限り、YOUは全力を出し切って営業をしてきたとは到底思えない。

※例えば、仕入先相手の社長さんだか専務だか、部長でもヒラでもいいのですが、価格交渉権を持った担当者がおられ
るとします。その方を訪問するとき(電話で話すとき)に、YOUは、どれだけの準備を事前にしているでしょうか?

※レベル1(売値△運賃・利益)
 レベル2(建値X歩留=○○円という型通りの計算式価格)
 レベル3(仕入先周辺の価格状況)
 レベル4(異常な中国人が出す異常な価格状況)
 レベル5(これを言ってはいけない!NG安値)
 レベル6(自分で責任を取れる価格の範囲)
 レベル7(社内では叱責されるが、死んでも買わなくてはいけない価格)

※レベル1、2、3、4は説明不要なので省略。最低限頭に入れてから話すのは、基本です。それが出来ていないYOUは、
調査不足、情報不足、営業マンとしては「いろは」を知らない状況。営業を、辞めた方がいい。
※レベル5は何か?自分が提示できる価格でも、あまりにも安いことが分かっている場合、その価格を言うことにより
仕入先相手の信用をなくしてしまう価格です。例えば、仕入先担当者が、A社は1300円、B社は1250円、C社は1200円
と、YOUの同業他社に売ることができる価格を、既に持っているとします。そこにYOUがノコノコと現れ「うちは
1150円です」と言うのなら、寧ろ言わない方がいいということ。「うちは、今、安いんで出せないんです」というべ
き。
※レベル6は何か?
 歩留や品質でばらつきがある金属スクラップ、わずかな品質の差や、相場のタイミングで、無理が出来ることがある。 
 上司からは、その無理を叱責されるやもしれないが、そのギリギリを狙った価格です。
 注意。ただ高値を出すのではなく、ギリギリの意味が分かっていなければ勝負できない。
※レベル7は何か?
 明らかに採算が合わないが、仕入先との付き合い上買うべきと判断した場合。伝家の宝刀。ファイナルウェポン。
 買うのはいいが、会社を辞めても決める覚悟があるか?(なら買ってください)

※以上、改めて説明するのが面倒なのでコラムに書いておきます。

以上