《財務省輸出通関統計4月》
【5月30日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=143円88銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:42,215.73(+117.03)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9641.5(-40.5)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.6535(0)
④金:3317.1(0)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤60.94(-0.9)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1440円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:1530円
※ニューヨーク為替引値(円)
144.19-144.22(0.63円高-0.63円高)
【5月29日:昨日の状況】
※国内銅建値1440円(5月28日より+20円)
《財務省輸出通関統計4月》
※日刊市況通信社様より提供頂きます、財務省の輸出通関統計2025年4月の
速報です。日本から海外へ輸出される銅・真鍮など銅系スクラップの数量
となります。
【①数量】
※月間数量推移は以下のとおりです。4月は合計32,291トン(★) 前月
28,388トンに比べ、プラス3,903トンでした。過去1年間の推移は以下の通
りです。
2024年
5月:28,788
6月:26,615
7月:26,603
8月:20,373
9月:20,513
10月:30,781
11月:31,682
12月:25,988
2025年
1月:23,872
2月:28,765
3月:28,388
4月:32,291★
【②国別数量】
※2025年4月の一カ月間に日本 → どの国に輸出されたかの数量です。
( )内は前月の数量比。数量の多い上位国だけ列挙します。尚、中国は
付き物のある雑品・雑線の輸入を禁止している為、他国向けとは異なりク
リーンな銅・真鍮だけの数量となります(裏を返すと他の国へは雑線・雑
品も含まれることになります)。
1位:中国 28,635(+3,691)
2位:韓国 1,184(△199)
3位:タイ 859(+179)
4位:マレーシア 828(△28)
【③コメント】
(1) マレーシア向け「銅線」が246トンと低調なのは、⓵輸出通関統計
HSコードの「銅線」がピカ線だけを表していると、輸出業者が気付いたの
か、⓶単純に、マレーシア向け輸出全てが低調なのか不明。
但、マレーシア向け「その他銅」が、3月423トン→4月519トンと、増えて
いることを考えると、本来、「銅線」の量も増えるはずにも関わらず、4月
は減少していることから、「銅線=ピカ線であるという認識が徐々に広が
っている」ともとれる。
(2) いずれにしても、日本から輸出される「銅線=ピカ線」の量は1か
月に1,280トンで、輸出される全銅量32,291トンから見ると極めて少量。全
体の4パーセントにも満たない。はっきり言って取るに足りないことである。
「ピカ線がー!」と、日本国内のピカ線不足を中国のせいにしている人は、
完全にトンチンカン。
(3)非常にわかりやすい数字が出ているのは、黄銅で、ほぼ全量が中国
向けで、ほぼ全量が込真鍮。平均単価1,022.6円は、そのまんっま込真鍮の
単価である。他の物(例えば単価の高い真鍮:セパ・コーペル・棒コロな
ど)は、輸出されていないと思われます。裏を返すと込真鍮の需要は完全
に中国頼み。
(4)銅スクラップ輸出の全量が3万トンを超えたのは5月にして今年初め
て。これは日本全体的な景気の悪さ、発生量の少なさを物語っている?
以上
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します。再開は、6月10日(火)を予定しております。
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