5月20日 相場情報

《天津レポート:Vol.2「土地価格のピークは?」 》

【5月20日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=144円93銭【08:31現在】

※N.Y.ダウ:42,792.07(+137.33)

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売:9545.0(+11)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.6335(+0.078)
 ④金:3228.9(+46.9)

※WTI 原油先物($/bbl)
 ⑤62.69(+0.2)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1430円
 ②ロンドン午後:ー
 ③N.Y.:1530円

※ニューヨーク為替引値(円)
144.85-144.87(0.77円高-0.77円高)

【5月19日:昨日の状況】
※国内銅建値1430円(5月19日より-40円)

《天津レポート:Vol.2「土地価格のピークは?」 》

※弊社客先が、本社事務所(市内中心部のマンション)を購入したのは、
2005年でした。その時の購入金額は平米単価7,000人民元(①)、2019
年がピークで平米40,000人民元(②)、2025年現在は平米30,000人民元
(③)です。
※昨日の「金利」に続き中国の経済状況を表すのに「土地価格」は、と
ても参考になります。
※つまり、中国の土地価格は20年前に比べ5〜6倍になっている。一方、
ピークの5年前に比べれば4分の3になっている。
 ① → ② = 1:6
 ② → ③  = 6:4.5
※より分かりやすく。20年前1,000万円で買ったマンションが5年前
6,000万円になった。今は下がってしまったが4,500万円である。

※小生は「中国の景気が悪い」ということを正く理解するする為に、こ
のように考えるべきだと思います。中国で企業を経営する社長の心理は、
“5年前のピークに比べれば25%売り上げが落ちている、足元の業績は決
して良くない!“ だが、20年前に比べれば、今の売り上げは450%に増
えた。その間=20年間の間に、沢山儲けることができ、沢山利益が蓄積
されている。だから当面の問題はない。

※“中国の景気が良くない“と聞いたら、A:いつと比べて・どれくらい
良くないか?、B:それにより、その個人・その企業はどれくらい耐え
うるものか(過去の含み益・利益蓄積がどれくらいあるか)?を、考え
た方がいいです。闇雲に中国は良くない!という議論は意味がない。
※自分の買ったマンションが6,000万から4,500万に下がったらショック
ですが、買ったときの金額が1,000万なら、まあ、いいっか!と思える
のでは?

おまけ:日本との関係希薄化
天津はトヨタの工場があるため、日本人の現地駐在員・出張者が多い地
域ですが、行く度にその数が減っているように見受けれられます。
※市の中心部で宿泊する外資系ホテルは日本人の常宿ですが、明らかに
日本人が少なく、周囲の日本料理屋や飲み屋は減る一方です。
※また、今回、中国国際航空:成田発大連経由で天津(濱海)空港に入
りましたが、日本から天津まで乗ってきた旅客は小生ただ1人でした
(注:成田ー大連、大連ー天津は満席に近く、成田ー天津が1人だけ)。
※日本のメーカーが経済安全保障上、中国での製造を縮小していると考
えられます(参照:マレーシア系アルミ二次合金大手:YE QIU社は、上
海から母国マレーシアに製造拠点を移しました。)

以上