《B勘定（裏金）》
【4月26日：今朝の状況】
※為替（ドル/円）ドル=155円58銭【08:20現在】
※N.Y.ダウ：38,085.80（-375.12）
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売：9791(+120)
②午後売：—
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅：4.5705(+0.1035)
④金：2329.8(+5.3)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤83.57(+0.76)
※本日時点予想計算値：国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前：1570円
②ロンドン午後：—
③N.Y. : 1620円
※ニューヨーク為替引値(円)
155.65-155.66(0.31円安-0.31円安)
【4月25日：昨日の状況】
※国内銅建値1560円 (4月23日より+20円)
《B勘定（裏金）》
※最近、巷で話題の裏金ですが、政治家の話ではありません、
金属スクラップ業の所謂「B勘」の話です（注：B勘は国に
払うべき税金を誤魔化し、納めないようにする違法行為です）
※昨日までコラムで、金属スクラップ業の汚い点として、現金
取引が脱税の温床になっていると書きましたが、そもそもB勘
（裏金）とはどんなものか？
※B勘には、①親方・統領型と②オーナー社長型があります
（いずれも小生の作った造語）。
※①親方・統領型は、解体現場で発生した解体後の金属くず
など）、現場の長（おさ）が問屋に持ち込み（端尺現金化
する。その現金は、解体費用や工事費用の一部として精算
すべきですが、面倒なのでそのまま、長が個人または現場の
人と一緒に使ってしまう（大抵は酒を飲む）。
※②オーナー社長型は、一年一回行う決算の際、利益が沢山
出そうだと判断できると、一部の取引や在庫を“なかったこと
にする“。
※②を掘り下げてみます。
例えば、3月決算の会社が期末に1,000万円利益が出ると、
法人税・地方税を含めざっくり4割を国に納める必要が
あります。ここでは分かりやすく半分の500万円を税金
として払い、残った半分の500万円が会社に残ることと
しましょう。
年間利益1,000
→税金500 ＋ 会社利益500・・・①
※3月決算を前にした3月1日になり、社長は「このまま
今月1ヶ月普通に仕事をすると年間1,000万円の利益が
出そうだ」と予想できたとします。
そこで3月の取引の一部（1回の利益が100万円出る取引）
を「なかったことにする」画策をします。
そうすると支払う税金を50万円減らせた上、裏金100万円
を作ることができる。
年間利益1,000△100＝900
→税金450 ＋ 会社利益450 ＋裏金100・・・②
※但し、一回100万円利益が「なかったことにする」のは
困難を極めます。仕入先や、売り先に協力頂き、荷物の売買
代金を銀行振込でなく、現金決済にしますが、100万利益の
出る取引ですから、最低でも500万円くらいの商品代になり
ます（利益20%として）。
※今どきスクラップ屋に銅線くずやらアルミサッシくずを
持ち込み、帰りに現金500万円も持って帰る寄せ屋さんは、
なかなかいないと思います。
※さて、そうまで苦労して、作った100万円の裏金ですが、
実は使うのも難しい。
※家やマンションなどの高額商品を買うと、税務署はその
金の出所を調査します（自宅に何百万、何千万も現金が
あるのは明らかにおかしい）。また税務署は個人の銀行
口座明細を調べる権限があるので、銀行に入れることも
できません。
※こっそりと毎日裏金から1杯500円の牛丼を食べ続け
ても、100万円を使い切るのに2,000日＝5年以上かかり
ます。
【お知らせ】
4月29日(月)〜5月6日(月)まで相場情報をお休みします。
再開は5月7日(火)を予定しております。
※雑線（ヤード持込）：【4月25日現在】
【１】ワイヤーハーネス：580円前後
【２】雑線エフケーブル（VVF）：560円前後
【３】雑線・一般（42ー43％）：490円前後
【４】雑線B ：380-410円
【５】家電線：付き物を取り売買可
【注意１：参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意２：大口＝約10トン】
以上