3月8日 相場情報


お客様各位

【3月8日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=147円84銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:38,791.35(+130.30)

※ 銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売:8559.0(+118)
 ②午後売:-

※ COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:3.9195(+0.049)
 ④金:2158(+7.7)

※WTI原油先物($/bbl)
 ⑤78.93(-0.2)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1310円
 ②ロンドン午後:-
 ③N.Y.: 1330円

※ニューヨーク為替引値(円)
148.03-148.06(1.34円高-1.35円高)

【3月7日:昨日の状況】
※国内銅建値1310円 (3月1日より-10円)

《どんな銅が出てる?What kind of copper ・後編》

※日本から海外に流れる(つまり輸出される/ 輸出統計番号
HSコード:7404.00)特に中国向けの話です。

※昨日のコラムで銅分の高い順にジャンル①を
(1)特号・一号
(2)雑ナゲット・破砕銅(トークなど熱交換器由来)
(3)二号・込銅(Birch) に分けました。

※(1)の特号(ピカ線)・一号は中国通関上問題ないが「単価が
日本国内と差がないので」中国へは流れにくいと書きましたが、
中国に流れる可能性=例外があります。
日本国内の流通経路を見ながら説明します。
※流通経路は以下のように、扱い数量:ロットにより取り扱う会
社の規模が変わります。
A寄せ屋(小口)→B二次問屋→C一次問屋OR商社→D需要家あえ
て分かりやすく
A寄せ屋〈100㎏単位〉→B二次問屋〈1t単位〉→C一次問屋OR商
社〈10t単位〉→D需要家

※相場リスクや資金需要の都合、ロットは小さい方が取引単価を
安くせざるを得ません。
因って取引単価はAから順番に高くなります。〈 〉内はキロ当
たり単価。
A寄せ屋〈500円〉→B二次問屋〈1,000円〉→C一次問屋OR商社
〈1,100円〉→D需要家

※ここで昨今の日本国内金属スクラップ事情、そうです、
新興勢力中華系の金属スクラップ業者(以下:中華系業者)の
存在が出てきます。彼らがCの立場で商売をしていれば、一次
問屋や商社が、ただ単に競合する“だけ”ですが、中華系業者は、
末端から銅スクラップを回収するA:寄せ屋の立場で仕事をし
ています。
※500円/㎏で集めた小口のピカ線を1コンテナ単位(25t)まで
自分で溜めることが出来れば(資金と場所があれば)、そのま
ま1コンテナを、大陸の中国需要家に直接、売ること
が出来るわけです。
A中華系業者〈500円〉→B抜き→C抜き一〈1,100円〉→D中国需
要家

※しかも同じ中華系ですから交渉は中国語で楽チンに出来ます。
※日本の需要家は大手一次問屋や商社にしか取引口座を開設しな
いこともあり、中華系業者からしてみれば、「だったら頑張って
荷物を溜めて中国に売りますわ~(如果是這様、我想要送給中国
的客戸!)」となるわけです。

※「単価が日本国内と差がないので」中国へは流れにくいと書い
たのは、あくまで「一次問屋や商社と需要家」の関係性で、末端
の寄せ屋:Aにしてみれば、直接需要家に売ることが出来るので、
その価格差は大きくなる(売買差は大きく、その分儲かる)。
ゆえに中国に流れるという話でした。

※言ってみれば、一次、二次の、問屋飛ばしなわけです。

おまけ YouTube動画を添付します  (しつこい!)

https://youtu.be/uUw93_F_iNM?si=kqqbBLWs-cGvpXrx

※雑線(ヤード持込):【3月7日現在】
【1】ワイヤーハーネス:470円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):450円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):380円前後
【4】雑線B :280-310円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】
   
以上