7月29日 相場情報

御客様各位

【7月29日:今朝の状況】
※為替(ドル円):1ドル=123円56銭【6:55現在】
※N.Y.ダウ:17630(+189)
※N.Y.金:1096.20(-0.20)
※N.Y.原油:47.98(+0.59)
※LME銅($t/t)現物
午前:5239.5(+49.5)
午後:5294.5
※NYC銅(¢/b)
6月:240.30(+5.25)
※LME銅相場
昨日の下落の要因となった中国株の急落について、中国当局が株式市場の急落を食い止めると公約したことを好感し、買い戻しが優勢となった。

※本日時点予想計算値、ロンドン午前:690円、午後:700円、N.Y.:700円

【7月28日:昨日の状況】
※日本国内銅建値:700円(7月24日より-20円)
※上海先物取引所 銅 8月38520(-310)
上海は小幅下落、中国内スクラップ(光亮銅)は前日比変わらず。雑線価格も変わらず。
※日本国内は既に建値の一段下げを見込んでいると思います。 LME X 為替の水準は既に680〜690円、建値が700円でも実質10〜20円下がった価格が、市中では、やりとりされてます。
※さて、台州向け雑品の話。
※中国国内の鉄の価格は、遂に700人民元/MTになりました。ざっくりこれは日本円で14円/kg。
※日本国内の鉄屑価格を仮に20円/kgとしましょう。 その差は6円で、ああ中国は安いね〜。。。。では済みません。
※中国・台州地区に雑品として、鉄を入れ船積みをすると、中国に入る際1000〜1500人民元の税金が課せられます(鉄だけで通関するより、雑品として通関する方が税金が高い)。仮に1200人民元とすると、既に鉄の価格はマイナス(700△1200=△500人民元→△10日本円)。
※更に、日本→中国への運賃・船積みコストを、大雑把に5円〜10円とすれば、鉄の価格は△15円〜△20円となります。
※つまり、日本の港で集荷している雑品屋が買える鉄の価格は、△15円〜△20円でチャラ=利益なし。 雑品に付いている鉄の部分はキロ毎に15円〜20円の損失を出して、輸出していることになる(恐ろしい)。
※昨日、訪れた日本の大手雑品屋では、中国から解体要員を連れてきて、日本で雑品から解体し、鉄を外しています。外した鉄を、日本で売ったらプラス20円、台州向けに出したらマイナス20円、その差40円あれば、その解体賃くらい出る訳です。
※逆に言うと、上述の中国から来た解体要因、キロ毎に40円、トン40,000円の利益を生み出している(=正確には損失を減らしてる)。
別に綺麗に解体をする必要はなく、簡単に解体出来る部分を、ユンボでバンバン外しているだけ。
※下手すると、一日10トン、20トン単位鉄を分けてる。10トンで400,000日本円のコスト削減をしている計算ですネ。
※雑線(コンテナ:関東地区:【7月28日現在】
①雑線(44〜45%・赤中心):256円/kg
②雑線(43%前後・雑中心):238円/kg
③雑線(40-43%雑中心 不安定):226円/kg
④雑線 (38%前後雑中心 B線):172円/kg
⑤雑線(家電線・弱電):137円/kg
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:歩留まりの呼称については、中国側の歩留まりを採用】
【注意3:価格は全てコンテナ単位の数量を基準にしています】
以上