《マレーシア:金属スクラップ事情まとめ》
【2月6日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=156円95銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:48,908.72(-592.58)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:12822.0(-425)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:5.799(-0.027)
④金:4861.4(-59)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤63.29(-1.85)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:2070円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:2060円
※ニューヨーク為替引値(円)
157.03-157.05(0.18円安-0.16円安)
【2月5日:昨日の状況】
※国内銅建値2170円(2月4日より+60円)
《マレーシア:金属スクラップ事情まとめ》
※個別の金属スクラップ業者と、マレーシアの国の事情を見てきましたが、金属スクラップ
(銅・真鍮系)が、現在2026年時点で、A東アジア(日・中・韓・台湾)と、B欧米(特に米)
と、Cマレーシア(東南アジアASEAN)の中で、どのように動いているか?を確認します。
〈①日本→マレーシア、金属スクラップの輸出〉
※2018年に中国が所謂7類(雑品・雑線)を輸入禁止してから、中国で行われていた解体・
選別作業の代替地としてマレーシアは東南アジアのトップランナーでした。
※韓国・香港・シンガポールは人件費が高く初めから競争力なし、タイ・フィリピン・
ベトナム・インドネシアに比べマレーシアの輸入通関がスムーズであったことがその
原因。
※逆にそれが災いし、2019〜2020年にゴミの流入などトラブルが続出、それを機にマレー
シアの輸入通関は厳しくなってしまい、今は、一時期に比べ輸入数量は減っています。
但し、他の東南アジア諸国に比べると輸入数量は多い。
〈②米国→マレーシア、金属スクラップの輸出〉
※①日本→マレーシアの輸入が2020年以降、徐々に減っている為(実は日本の輸出通関の
問題もあり)、「マレーシアは金属スクラップを輸入できない・輸入したくない」と
考えている方が、日本には多いです。
※ですが、アメリカ→マレーシアへの金属スクラップは多いままです。数字を拾っていな
いので数的根拠は示せませんが、2025年のトランプ関税問題以降、さらに米→中輸出の
迂回ルートとしてもマレーシアはその役割を果たしていると思われます。
※今週、火曜・水曜のコラムに書いたように、マレーシア国内で金属解体・選別業をでき
る会社はピーク時より減ってはいますが、同国の環境問題をクリアし残存した業者は普
通に仕事をしている。
(ちなみに欧米と括りましたが、欧州からの輸入は距離的な問題があり、あまり多くはな
いと考えています。)
〈③マレーシア→海外、金属原料の輸出〉
※マレーシアという国が、日本だけでなく、アメリカからそんなに沢山の解体・選別が
必要な雑品・雑線を輸入しても、解体・選別後に、銅・真鍮を原料として、使用、溶解
する需要家(電線/伸銅/銅箔/銅精錬および黄銅棒メーカー)が、そんなに沢山マレー
シアにあるのでしょうか?
※答えは「NO」
※需要家はありますが、その数は圧倒的に少ない。
※故に、解体・選別が終わった銅・真鍮は、ほぼ全量中国に輸出されていると思っていい
です。
※補足①
上述の通り、マレーシアは金属スクラップ(解体・選別が必要な雑品・雑線)を輸入して
いるのか?と聞かれれば、「しています」。ですが、その輸入通関方法は極めて曖昧で、
aまともに、b正々堂々、c真正面から通関を試みれば、誰も通関は通らない。これは日本で
はわかりづらいのですが、”後進国あるある”です。
※補足②【重要】
“アメリカは強か(したたか)。“
(日本)
2020年だったか、2021年だったか、マレーシア政府から日本政府に対して「(上述)雑品
・雑線をマレーシアに押し付け、その際、ゴミがマレーシアに流入している」というクレ
ームが入りました。その際、日本の経産省は日本の輸出通関の厳格化で対応、日本→マレ
ーシアに雑品・雑線スクラップが流れないように策を講じた。→日和った。
(アメリカ)
一方でアメリカ。日本が遠慮して日本→マレーシア輸出を控えている間、アメリカは、
全く気にもせず、何なら日本が輸出していたものより酷い荷物を、今もアメリカ→
マレーシアに輸出し続けている。
どちらが良いか?ではなく、どちらが国益となっているか?
以上
【photoひとこと クアラルンプール:ツインタワー】