12月18日 相場情報

《相場の下落を予測出来るか》

【12月18日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=155円60銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:47,885.97(-228.29)

※銅LMEセツルメント($/t) 
 ①午前売:11720.0(+84)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:5.3635(+0.0765)
 ④金:4347.5(+43)

※WTI 原油先物($/bbl) 
 ⑤55.94(+0.67)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1880円 
 ②ロンドン午後:ー 
 ③N.Y.:1890円

※ニューヨーク為替引値(円)
155.67-155.7(0.96円安-0.97円安)

【12月17日:昨日の状況】
※国内銅建値1860円(12月16日より-40円)

《相場の下落を予測出来るか》

※日銀は18日から金融政策決定会合を開きます。会合では、来年度も高い賃上げが見込まれるとして
利上げの実施を最終判断する見通しで、政策金利を30年ぶりの高い水準となる0.75%程度に引き上げる
方向で議論することにしています。
<中略>
0.5%程度となっている現在の政策金利を0.75%程度に引き上げる方向で議論することにしていて、
決定すれば政策金利は1995年9月以来、30年ぶりの高い水準となります。
《2025/12/18 05:07 NHK ニュース》

※“金利を上げる“とは緩和された金融を引き締めるということです。今回の政策金利引き上げは、
歴史的な高値で推移している、銅マーケットにも影響を与えるでしょうか?

※さて年末の挨拶回りで西日本を回っている際、中国向けに銅系スクラップを輸出をしている会社の
社長様に聞いた、中国国内の“声”です。
・中国家電メーカーは価格が高過ぎることから材料を銅からアルミにシフトしている。
・銅スクラップの需要家(溶解)も、製品の生産量が落ちてもいいから、銅スクラップ原料購入を
 控え始めている。(採算の合わない高い価格の原料を買うくらいなら、工場を止めて、赤字を垂れ
 流した方がまだマシ。
 製品生産量を抑え様子を見る。)
・LMEの11,000$/mtは明らかに異常な水準である。
・世界中の資金が銅マーケットに流れ込んでいて、銅マーケットはバブル状態にある。

※こうした話。 
実は飽き飽き。
過去、銅相場が上がった際には毎回聞かれる話です。

※それでも銅相場は上がっているわけで「現在の相場が高過ぎるという話を100個並べても、いつ下がるか
が分かるわけではない」11,000$が妥当か、12,000ドルが妥当か、13,000ドルになったら下がるかなぞ、
いくら考えても分かるわけありません。(評論家・アナリストは、需給バランスかや経済状況らある一点を
頂点とする、相場の上げ下げを予想しますが、結局、予想は当たらない。彼らは過去の相場の動きについて
はコメント出来るが、それをして明日の価格は予想できない:自論)

※結局、相場が下がるときは「何らかのきっかけ」が必要で、その“きっかけ“は、どんなニュースかは、誰
もわからない。
今回、日銀の金融政策決定会合は、その“きっかけ”となり得るか。

補足:
※上述の社長、来たる相場下落に備え「ひたすら荷物を売っている(リスクヘッジをしている)」そうです。 
手法はこう。
弊社の被覆線ナゲット加工工場を例にすると、歩留40%の被覆線スクラップを100トン購入したら、いずれ
40トンの銅ナゲットが出来上がるのだから、40トンの銅を先に中国需要家へ売る契約をする。そうすると購入
した被覆線スクラップの、実質売りヘッジとなり、相場が暴落しても相場損は出ない。
以上

【photoで一言:大阪でご馳走になった北京ダッグ】

以上