《「買いは家まで、売りは命まで」》
【12月11日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=155円79銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:48,057.75(+497.46)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:11645.0(+81.5)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:5.2755(+0.035)
④金:4196.4(-10.3)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤58.46(+0.21)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1870円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:1860円
※ニューヨーク為替引値(円)
156.86-156.9(0.94円安-0.97円安)
【12月10日:昨日の状況】
※国内銅建値1880円(12月9日より+40円)
《「買いは家まで、売りは命まで」》
※月曜日のコラムで相場が大荒れのときには、①ショートポジション・②ロングポジション(★注)を
なるべく持たず(持っている人は手仕舞い)、リスクをなるべく回避すべきだと書きました。
※お客様から教えて頂きました相場格言「買いは家まで、売りは命まで」を用いて、①ショートポジ
ション、②ロングポジション、どちらが危ないか?という話をしてみます。
※よくわかっていない人へ:として上げた例をもう一度、具体的に、「YOUが込真鍮を集めてA社に
売ろうとした場合」を想定します。
【例①:ショートポジション】
YOUは1300円で、A社にトレーラー1車分(20トン)荷物を売り契約します。契約した後1300円に合う
荷物を買い付け始め、20トン集まった時点で、A社に荷物を持ち込む。契約時、1,200円で買い付け
出来ると思っていたが、相場が暴騰し、仕入れ価格が1,300円、1,400円、1,500円・・・と上がって
しまった。それでも契約履行する義務があり、大損をして1,500円で買い付けた荷物を1,300円で売る
ことにになる。△200円X20トン=400万円の損失
【例②:ロングポジション】
YOUは1,300円でA社に売れるつもりで、B社から1,200円でトレーラー1車分(20トン)荷物を買い契約
します。自社のヤードに荷物を持ち込む。契約時、1,300円で売れると思っていたが、相場が暴落し、
売り価格が1,200円、1,100円、1,000円・・・と下がってしまった。(売る契約履行義務はありませんが)
それでも運転資金を回す必要があり、いつかはその荷物を売ることとなる。
(注:資金が永久に回る人は売る必要なし)
結果、1,000円で売ることとなれば、△200円X20トン=400万円の損失
※「買いは家まで(資金が取られ)」とは例②ロングポジションのこと。込真鍮を買った場合、最悪、
その込真鍮価値がゼロになっても、失うのは**真鍮を買うのに投じた資金(家)**までです。損失には
限界があります。つまりゼロになるまで。
※「売りは命まで(土地まで取られる)」とは例①ショートポジションのこと。信用取引の空売りを
した場合、込真鍮価値がどこまでも上昇し続けると、損失は無限大になる可能性があります。
※ 「買いは家まで、売りは命まで」とは、ロングポジションもリスクを伴うが、ショートポジションは
更にリスクを伴うという教訓を表した言葉。ショートポジションは全財産(命)を失うほどのリスクが
ある、という戒めです。
(★注)①ショートポジション・②ロングポジション
※値上がりを期待するポジションをロングポジションと言い、割安(過小評価)な株式を買い、値上がり
を待って売却し、利益を得ます。 反対にショートポジションは、値下がりを期待し空売りをすることで
利益を得ようとするものです。 ロング・ショートは代表的な取引手法で、多くの投資家にとって基本的
な戦略となります。
以上