《西方見聞録⑦〜まとめ〜》
【12月10日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=156円86銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:47,560.29(-179.03)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:11563.5(-131.5)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:5.2405(-0.124)
④金:4206.7(+19.5)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤58.25(-0.63)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1870円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:1860円
※ニューヨーク為替引値(円)
156.88-156.9(0.96円安-0.97円安)
【12月9日:昨日の状況】
※国内銅建値1880円(12月9日より+40円)
《西方見聞録⑦〜まとめ〜》
※欧州の金属スクラップ事情を見てきて、日本との違いを感じたのは2点。
①行政の違法ヤード厳格取締り
②業者の越境荷物に対する意識の高さ
※①についてはイギリスの事情しかわかりませんが、とにかく環境省の
取締りが厳しい。環境省の取締りが厳しく、(おそらく)違法ヤードを
排除する権限を有するため、日本のように全国津々浦々あっちもこっち
も金属スクラップヤードというようなことにならない。違法ヤードが存在
出来ない。
※残念ながら、日本の取締りはイギリスに比べて、ただ単に緩いため違法
ヤードが蔓延っている。ただそれだけ。イギリスでも日本でも、行政は
違法業者に対し通達や指導を繰り返しているのでしょうが、結局、「違法
ヤードが存在しているか?いないか?」という結果が大事なわけで、法律
や条例が絵に描いた餅にならない為の、執行力・実行力が大事だと感じま
した。
※イギリスを始め、欧州各国に、本当に違法ヤードが存在しないか?また
は存在してもその数は少ないか?について、まだ情報不足なので引き続き
調べてみます。
※②ついては、訪問した4社が、たまたま意識が高かっただけかもしれま
せんが、少なくともその4社においては、金属スクラップについて国を
越えた輸出入を行うときに、「この荷物はこのままでは通関が切れない」
とか「異物を取る必要がある」との議論になります。
※一方でスペインの回でも説明したように、欧州からアジア、インド、
アフリカ方面に輸出する際には、欧州諸国に輸出するときに比べ「適当に
輸出している」気もします。(あくまで疑惑)
これは受け入れ側アジア、インド、アフリカ諸国の輸入に関する法整備が
甘い(a)のかもしれないし、輸入通関を緩くして、金属スクラップ=仕事を
積極的に輸入している(b)のかもしれません。なにせ金属スクラップの解体・
選別・加工は、労働集約型産業なので、資源や産業の少なく人件費の
安い国=つまり後進国にとっては重要な産業となり得えます。
※ただ、欧州の業者が金属スクラップを輸出する際、同胞である欧州諸国に
対しては厳しく管理し、他民族である欧州以外の国対しては甘くしていると
なると問題です。それは他人事ではなく、日本の業者が、金属スクラップの
処理において、国内では迷惑をかけたくないと考えても、輸出した東南
アジアやインドであれば心が傷まないということはないでしょうか?
(西方見聞録 おわり)
おまけ
①について、日本の行政が違法業者に対して厳格化出来ていないことは、
日本の法律・条例違反全般に言えることだと思います。前回の参議院議員
選挙で躍進したオレンジ色の政党が主張していた通り、日本に来た外国人に
甘い顔をしていた結果、日本人では到底考えられないような違法行為・迷惑
行為を受けた!と、少なくともある一定の日本人が思っている。
以上