12月1日 相場情報

《西方見聞録①〜1カ国目〜》

【12月1日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=156円05銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:47,716.42(+289.30)

【11月29日:先週末の状況】

※銅LMEセツルメント($/t) 
 ①11004(+70)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:5.1855(+0.081)
 ④金:4218.3(+53.1)

※WTI 原油先物($/bbl) 
 ⑤58.55(-0.1)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1770円 
 ②ロンドン午後:ー 
 ③N.Y.:1830円

※ニューヨーク為替引値(円)
156.15-156.2(0.15円高-0.12円高)

【11月30日:昨日の状況】
※国内銅建値1740円(11月20日より+20円)

《西方見聞録①〜1カ国目〜》

※先週1週間は欧州におりました。(実は、ってこともありませんが)取引先が
あり、商売の詳細は伏せますが、欧州3カ国4社を回ってきました。
各国と金属スクラップ業に関する情報を順に紹介していきます。

※1カ国目、Q:さて、どこの国でしょうか?
 面積:24.3万㎢(日本:37.7万㎢)
 人口:約6900万(日本:約1億2,300万)
※物価についての情報。
欧州にはアジア各国のようにマッサージ屋がなく(あったかもしれませんが、
とても気軽に入れず)マッサージ指数(MI)の代わりにマックとホテルの価格を
参考にして下さい。(マクドナルドの)エッグマックマフィンを朝食べたら、単品
で約1,000円でした。
首都の中心地:金融街(東京、大手町・丸の内・日本橋・兜町)のビジネス
ホテル(APAホテルくらいのスペース)でホテルは一泊30,000円。

※その国はGreat Britain:英国です。

※訪問したのはシュレッターダストを処理して、母材であるダスト(金属分10%)
から金属を選別・回収する会社。現在は創業2代目が社長(3代目も働く)の典型的
ファミリー企業。非上場。
※日本同様に先進国であるイギリス、ロンドンの中心地から1時間以上車で走った
田舎の地域でしか、実質、金属スクラップ業を営めない。(東京の周辺:千葉県八街・
佐倉・四街道くらいを想定)
     
※同社が取り扱う母材は殆どが泥・土・ほこり、母材中の金属歩留をどのように精算
するか?と聞くと、仕入れた荷物は全て選別して出来上がり歩留で、そのまま仕入先
に返す(精算する)とのこと。なので、金属相場の上げ下げにより損得は生じない。
昨今の歴史的な金属相場高に、鼻息が荒いのかと思えば、そうでもないとのこと。
(・・と言いつつ、更に新たな土地を取得したと言っていたので、業績は順風満帆か?)

※前述の通り、同社の母材、金属分が10%程度と低く(つまりゴミ90%)、ゴミ
処理費用がさぞ高いことだろうと聞いてみたら、税金やら何やら含め160£(ポンド)/t
なので、日本円で32,000~33,000円/トンとやはり高い。
埋め立てと焼却の両方あり。
小生が普段、よく訪問する中国やらマレーシア・タイやらと比べると、やはりイギリスは
先進国、島国ということもあり日本に似て産廃処理費用が高い。

※従業員140人の給与総支給額を聞くと、一人当たりの年収は単純平均で700万円超、
月給換算で1人約60万円/月となる。
管理職を含めた総支給額とはいえ、明らかに日本より高い(Macやホテルの価格からし
ても)、イギリスの物価・人件費は、だいたい日本の倍と考えていいでしょう。
※その従業員。 
募集すれば集まるか?と言えば、これも日本と同じ。
 社長said:「金属スクラップ業はあまり良い仕事ではないから、人は集まらんわ〜。
わっはっは〜(英語)」 だと。
 社長said:「現場労働者は、みんな東ヨーロッパ:ポーランド・ルーマニア出身で、
      イギリス人は誰一人うちじゃ働かんよ!わっはっは~(英語)」 だと。 
ここら辺も日本に酷似。

(つづく)

【注意】:タイトル“西方見聞録“。もちろんマルコ・ポーロの東方見聞録(「世界の記述」)を
文字っています。受験生は注意のこと!!
(このブログの読者に受験生はおらんかっ!?)

以上