《N村さんの=(ア)(マ)=の眼》
【11月13日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=154円73銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:48,254.82(+326.86)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:10833.0(+56)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:5.0895(+0.041)
④金:4204.4(+97.6)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤60.13(+0.38)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1730円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:1790円
※ニューヨーク為替引値(円)
154.77-154.81(0.62円安-0.65円安)
【11月12日:昨日の状況】
※国内銅建値1730円(11月11日より+30円)
《N村さんの=(ア)(マ)=の眼》
※11月12日(水)のモーニングサテライト(テレビ東京系列)で、マーケットリスク
アドバイザリー:新村直弘氏が話された「銅の話」について、小生が寝坊して起きた
あと視聴した内容をまとめてみました。如何せん東京大学卒業理系の方の話を、私立
大学卒業ドがつくド文系の小生が理解した内容なので、あやしいところがありますが、
概ね合っているはずです。
【1】銅相場、供給過剰の割に高い。
銅の需給=原先の価格差はコンタンゴであり(バッククオーテーションでないので)、
銅の現物はそれほど逼迫していない。にも関わらず銅価格が高いことには違和感がる。
原因は投機筋(投機的な動き)であると考える。
【2】解放の日
トランプが関税を課すとし、LME倉庫からアメリカに荷物が動き、現物が一時期足り
なくなった。が「やっぱりやめた!撤回でーす!(解放の日)」となり、今現在、
現物は足りている。
【3】銅相場が高い要因
①LMEの在庫水準は高くない。
②(国際エネルギー機関が)AIによる需要も増えると言っている(随分先に)。
③鉱山の供給も止まっている。決して良くはない。
以上のことから投機筋にとって“銅は上がる”というストーリーを描きやすい環境
ではある。
【4】原因はAIブーム
AIブームが株高を支え、その動きに銅相場が引きづられている。a半導体株指数
(フィラデルフィア)とb銅が相関して上昇している。いわゆる「解放の日」以降、
ぐんと上昇している。その後、銅相場は株価に連動していることがわかる。
【5】今年の主役は株である。
投機家は株に投資しつつ金・銅を買っている。
投機家が①需給バランス(【3】の理由)で金・銅を買うのは分かるが、それ以上に
②株高、③AIブーム(AI関連株)に引っ張られて金・銅が上昇している。
※投機家はポートフォリオの中で、「株:金・銅」の投資比率を一定にしようと
する為、株価格が上がった分、金・銅も買わざるを得ない。ポートフォリオの割合
を変えたくない。
【6】調整局面
今後AIブーム(AI関連株)が調整局面を迎えると、銅も下がると予想できる。
金(や銅)は、かつては株と異なる動き方をした(株のリスク分散投資先となった)
が、今は、株と同じ動き方をしている。故に今後も、銅相場はAI関連株に左右される。
【7】手仕舞い
(ファンドの方々に意見を聞く必要があるも)投機家が手仕舞いをする場合
(調整局面で)は、“流動性が低いものから=現金化しにくいものから“売っていくのが
原則である。流動性が高いのは、株→金→銅の順番だから、原則に従うと、
銅→金→株の順番で、手仕舞い売りをしていくことになる。つまり銅は最初に売ら
れる?
【8】金や銅が株に引きづられて上昇している現在、株のリスクを分散する分散投資先
がないことになる。
以上