《授業料》
【11月11日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=154円11銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:47,368.63(+381.53)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:10800.0(+80)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:5.087(+0.149)
④金:4111.8(+112.4)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤60.13(+0.38)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1720円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:1780円
※ニューヨーク為替引値(円)
154.11-154.13(0.71円安-0.68円安)
【11月10日:昨日の状況】
※国内銅建値1700円(11月6日より-20円)
《授業料》
※先日のコラムで、かつて日本に進出してきた中国系ナゲット加工業者が、最初のうち雑線
のマーケットシェアを取るために、無理して荷物を集荷した結果、本来の価格(採算の合う
価格)より高値で荷物を買っていたという話を書きました。
※当然のことながらそんなことを永遠には続けられない為、失速して(元気をなくして)、
今は、比較的まともな価格で集荷をしているという話です。
※それではその損失=授業料がいくらであったか?を想像してみました。(想像、妄想です)
※例えば600円で採算が合う雑線を、620円で買うとします。20円/kgですから、トン20,000円
の損失、毎月1,000トン荷物を集めると1ヶ月に2,000万、一年で2億4,000万とエキゾチック
ジャパンくらいの大損をこきます。
※ただ、相場の上げ下げがあるので、雑線を買ったその瞬間にそのまんま損失が確定する
わけではありません。例えば、建値が1,500の時に、キロ当たり20円相場に合わない雑線を
買ってしまっても、建値が1,550円に上がった時に完成したナゲットを売却すれば赤字は出ま
せん。
※雑線は大抵銅歩留が4割程度ですから、建値が50円上がれば50X0.4=20円となり、20円
くらいのマイナスは取り返すことができます。
※なので損得の勝ち負けを1勝1敗1引き分けくらいで考えて、2億4,000万円の3分の1、一年の
損失を8,000万くらいとしましょう。それを5年間続けて8,000X5年=4億円くらいの損失。まあ、
それくらいはやるかなーと、日本にいるイケイケな中国人を見ていて思いました。
※何が言いたいかと言えば、マーケットにこのようなイケイケ中国人が存在しているときに、
「雑線を620円で買うのはおかしい、計算上600円のはずだ!」と言っても全く意味がないとい
うこと。
※結局、水は低きに流れ、雑線は高きに流れます。理屈を言っても荷物が買えなければ何にも
ならない。
以上