11月10日 相場情報

《コミュニティノート》

【11月10日:今朝の状況】
 
※為替(ドル/円)ドル=153円80銭【08:30現在】
 
※N.Y.ダウ:46,987.10(+74.8)

【11月8日:先週末の状況】
 
※銅LMEセツルメント($/t) 
 ①午前売:10720.0(-3)
 ②午後売:ー
 
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.938(-0.0075)
 ④金:3999.4(+19.5)
 
※WTI 原油先物($/bbl) 
 ⑤59.75(+0.32)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1700円 
 ②ロンドン午後:ー 
 ③N.Y.:1730円
 
※ニューヨーク為替引値(円)
153.4-153.45(0.34円安-0.38円安)
 
【11月9日:昨日の状況】
※国内銅建値1700円(11月6日より-20円)

 《コミュニティノート》

※先週のコラムで日本の黄銅棒メーカーについて、「なぜなら込真鍮を使用する黄銅棒メーカーは、
主原料のダライ粉だけで、十分必要な製品を作れるからです。」と書いたところ、お客様より
チェック=訂正依頼が入りました。
※正にコミュニティノート。(コミュニティノートとは、X:旧Twitterの機能で、誤解を招きやすい
投稿に対して、ユーザーが協力して背景情報を補足し、訂正する機能です)

※訂正部分は、
「黄銅棒メーカーは100%粉では生産できなく(理屈上は可能かも知れませんが、歩留まりやハンド
リング、その他技術的にも)どうしても銅や真鍮の塊を使用しなくてはなりません」

※確かに伸銅品の製造はそれほど単純ではなく、真鍮のダライ粉を溶かしてそのまま伸ばして黄銅棒
にするわけではありません(Can to Can /アルミ缶を溶かしてアルミ缶を作っているわけではない)。
先週のコラム内容を一部訂正させて頂きます。

※ただ小生が言いたかったのは、日本から中国に輸出されているのが、「真鍮ダライ粉」以外に様々
ある真鍮スクラップの中で「込み真鍮」であることです。メーカーは「使い易い原料を優先」「使い
難い原料は後回し」にするということ(当然)。

※小生がサラリーマンをしていた30年前、商社で、某黄銅棒メーカーへの原料販売を担当していま
した。今よりも日本国内の黄銅棒製造量が多かった(月30,000トン近かったはずな)ので、理論上、
原料が今よりも不足していたはずです。
※同メーカーが、ダライ粉を主力原料としていたのは今と同じですが、当時は、込み真鍮も相応に
購入していたと記憶しています。(メーカーの原料倉庫には、いわゆる選別台があったので、付き物
がある込み真鍮も、メーカーの現場作業員が解体・選別していたはずです。)
※つまり当時は、手間のかかる原料:込み真鍮も、使用せざるを得なかったのです。

※その後メーカーは製造量を年々落としていきます。黄銅棒業界は廃業や買収・合併が進み、メー
カーの数自体も減ってしまいました。
※となると、当然、手間のかかる原料から購入を控えるようになり、その結果として、込み真鍮が
中国に輸出されているということを言いたかったのであります。

補足:
ちなみに真鍮ダライ粉は、油水分を含む為、中国の輸入通関基準を満たさないはずです。仮に今後、
さらに日本での真鍮スクラップ原料需要が減ったとしても、余剰となった真鍮ダライ粉は、日本
から輸出は出来ても、中国は輸入出来ません(今の輸入通関基準のままでは)。

以上