《インフレのメリット》
【10月14日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=152円31銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:46,067.58(+587.98)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:10617.5(-117.5)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:5.1005(+0.252)
④金:4108.6(+132.7)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤ 59.49(+0.59)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1670円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:1760円
※ニューヨーク為替引値(円)
152.27-152.29(1.12円安-1.09円安)
【10月13日:昨日の状況】
※国内銅建値1680円(10月8日より+30円)
《インフレのメリット》
※先日、ある非鉄金属スクラップ業の社長様(経営者)と話しているときに、
(一般的に緩やかなインフレが日本国経済にとって良いと言われているが)
「どうしてそうなのか?実感がない」と言われました。
※ご存知の通り、日本は30年もデフレに苦しめられてきて、やっとのやっと
インフレが始まったばかりです。(物価が高いと大騒ぎするのはおかしい。
デフレを忘れたのか?!)
※繰り返しますが、一般的には2%程度の経済成長をし続けるのが、その国の
経済にとって良いと言われています(その理由をチャットGPTに聞きましたが、
またの機会にご紹介します)。
※さて、上述社長はなぜ?インフレにメリットを感じないか?を考えてみま
した。小生は、「金属スクラップ業が製造業でない為」と結論付けました。
正確には、我々、金属スクラップ業者が売っている商品が、国際金属相場に
“だけ”価格の影響を受ける原料商売である為、インフレになっても商品価
格は上がらず、デフレになっても商品価格が下がらないからだと考えました。
(あくまでも国債相場比の上げ下げ)
※例えば、なぜトヨタなどの製造業(サービス業も同様)にとってインフレ
が良いかと言えば、出来上がった商品の価格を上げることが出来るからで、
それはつまり利益を増やすことが出来るからです。
※利益が増えた企業は従業員の給料を上げ、研究開発や新規投資に資金を回
せます。そうして経済全体は大きくなっていく。
※一方で、金属スクラップ業はレクサスの価格が2,000万円から3,000万円に
なっても、ワイヤーハーネス(銅線)を製造している企業は、納入している
銅スクラップ価格を1・5倍にはしてくれません。エアコンメーカーが室内
機の販売課価格を10万円から20万円にしても、銅管メーカーが、納入してい
る銅スクラップ価格を2倍にはしてくれません。
※裏を返すと、デフレ下で製造業メーカーが一般消費者に価格転嫁出来ない
でいる間も、金属スクラップ業者は、LME(国債相場)の上げ下げに乗じ
て価格を上げて、商品である金属スクラップを売っていたことになります。
価格転嫁出来ていたことになります。
※冒頭の金属スクラップ業社長がインフレのメリットを感じられないのは、
インフレになっても自分の売っている金属スクラップ価格が、国際相場に
対して上がるわけではないのに、人件費や運送費、その他コストばかりが
上がり、利益が圧縮されているからなのだと思うわけです。
以上