1月30日 相場情報

お客様各位

【1月30日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=147円43銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:38,333.45(+224.02)

※銅LMEセツルメント($/t)
     ①午前売:8421.0 (-26)
     ②午後売:8438.0

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
     ③銅:3.873(+0.0225)
     ④金:2025.2(+8.4)

※WTI 原油先物($/bbl)
     ⑤76.78(-1.23)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
    ①ロンドン午前:1290円
    ②ロンドン午後:1290円
    ③N.Y. : 1310円

※ニューヨーク為替引値(円)

147.49-147.54(0.67円高-0.65円高)

【1月29日:昨日の状況】

※国内銅建値1300円 (1月29日より+20円)

《転売か?加工か?・上》

※大手鉄問屋は鉄スクラップ以外に当然、非鉄金属も扱われ
ております。ここ20年くらいの傾向だと思うのですが、鉄屋
も非鉄を、非鉄屋も鉄を扱うようになり、さらには新規外国
系企業も参入し、日本国内の金属スクラップ業界は、異種格
闘技戦のような様相を呈してきております。
※そんな鉄屋さんの立場から、雑線を毎月100トン扱ってい
たら、①転売すべきか?②自社でナゲット加工すべきか?ど
ちらが良いか?と質問されました。

※答えは「同じ」です。
※仮に雑ナゲット:1,100円 雑線価格390円 銅歩留40% 
ナゲット加工賃40円とします。〈単位は/kg〉

※① 【転売】の場合の採算
  400円X100t=4,000万円・・・(a)売上
  390円X100t=3,900万円・・・(b)仕入
  (a)ー(b)=100万円・・・利益   

※② 【ナゲット加工】の場合の採算
  1,100円X40t=4,400万円・・・(a)売上
   390円X100t=3,900万円・・・(b)仕入
      40円X100t=400万円・・・(c)加工賃
   (a)ー(b)ー(c)=100万円・・・利益  

※但し、双方にメリット・デメリットがあります。

※①【転売】
    (メリット) 
  ・労働力がかからない
  ・資金負担が少ない
  ・相場リスクが少ない(lead timeが短い)
    (デメリット)
  ・(輸出の場合)通関不可のリスク
  ・競合社と差別化しにくい
※②【ナゲット加工】     
    (メリット)
  ・仕入先・発生元への国内加工処理(アピール)
  ・粗利や売上を増やせる
  ・余剰人員を吸収できる
    (デメリット)
  ・労働力確保の必要
  ・資金負担
  ・相場リスク(lead timeが長い)
  ・機械故障・事故
  ・加工後の被覆材スクラップ(PVC・PE)の売却リス
                ク
  ・ゴミの処理リスク
※以上、各会社により必要な要素、不必要な要素が異なる
ので、一概にどちらがいいとは言えません。各会社に合っ
た事業戦略を取る必要があります。

(つづく)

※雑線(ヤード持込):【1月29日現在】
【1】ワイヤーハーネス:450円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):430円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):360円前後
【4】雑線B :260-290円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】 
   
以上