《財務省輸出通関統計11月》
明日、相場情報は年末恒例の干支相場格言なので、通関統計
を今日のうちに送っておきます。
《財務省輸出通関統計11月》
※日刊市況通信社様より提供頂きます、財務省の輸出通関統
計2024年11月の速報です。日本から海外へ輸出される銅・真
鍮など銅系スクラップの数量となります。
【①数量】
※月間数量推移は以下のとおりです。
11月は合計31,682トン(★) 前月30,781トンに比べ、プラ
ス901トンでした。過去1年間の推移は以下の通りです。
2023年
12月:40,562
2024年
1月:25,631
2月:27,816
3月:40,557
4月:35,128
5月:28,788
6月:26,615
7月:26,603
8月:20,373
9月:20,513
10月:30,781
11月:31,682★
【②国別数量】
※2024年11月の一カ月間に日本 → どの国に輸出されたかの数
量です。( )内は前月の数量比。数量の多い上位国だけ列挙
します。
尚、中国は付き物のある雑品・雑線の輸入を禁止している為、
他国向けとは異なりクリーンな銅・真鍮だけの数量となります
(裏を返すと他の国へは雑線・雑品も含まれることになりま
す)。
1位:中国 27,261(+2,042)
2位:マレーシア 2,147(△889)
3位:タイ 1,128(+117)
4位:韓国 558(△192)
【③コメント】
※輸出について【①数量】を見てください。
2024年の輸出量の特徴は以下★
★3月、4月が多い。
★5月がピークで、5月に比べ6月、7月が少し減る。
★8月、9月が底。
★10月、11月と少し増える。
※毎月、輸出される銅スクラップの量の変化についてその原因
を探っているのですが、実は“相場だけ?”という気がしてきま
した。あまり複雑な理由はない?!
※というのもweb上、日本電線工業会(JCMA)調べの国内銅
建値(月平均)推移表を検索しました(添付)。その中に、
『〈月平均〉国内銅建値推移-12か月-』という折れ線グラフが
あります(写メ添付)。
※この折れ線グラフの動きを見ると、輸出量の特徴★とほぼ一
緒です。
※つまるところ中国需要家というより(在日・在中問わず)
中華系のプレーヤーが相場上昇時に、ただ興奮して買いを入れ、
相場が落っこちるとマーケットから逃げる。という、あまりに
も単純なロジックで輸出量を分析できる。
※毎月、一生懸命考えていたこちらがバカみたいです。
https://www.jcma2.jp/files/toukei/dou/dousouba.pdf